広島では一岡、宇草、中村健、三好らが1軍で出場なし
8月も終わろうとし、各チーム100試合以上を消化した。シーズンも残すところ1ヶ月半ほどだが、そのなかでここまで1軍出場がない選手を振り返ってみたい。
新井 貴浩監督の元で上位争いを繰り広げている広島は、投手7人、野手10人の合計17人が1軍未出場となっている。
投手では2016年からの3連覇を支えた岡田 明丈投手(大阪商業大高出身)と一岡 竜司投手(藤蔭出身)が未出場。岡田は2019年を最後に1軍登板はなく2021年秋にトミー・ジョン手術を受けた。復活を目指している今年は、2軍で15試合に登板し14.2回を投げ防御率7.36と振るわない。ほぼ1イニングの登板だが6月17日の登板から5試合連続で失点を喫しており、1軍復帰にはまだ時間がかかりそうだ。
中継ぎの一角として期待されていた一岡は2軍で19試合の登板で19回を投げ防御率7.58とこちらも苦しんでいる。しかし6月28日からは6試合連続で無失点を記録するなど、復活の兆しは見える。その他では高橋 昂也投手(花咲徳栄出身)、小林 樹斗投手(智辯和歌山出身)、藤井 黎來投手(大曲工出身)に新人の長谷部 銀次投手(中京大中京出身)と斉藤 優汰投手(苫小牧中央出身)が2軍で汗を流している。
野手では宇草 孔基外野手(常総学院出身)、中村 健人外野手(中京大中京出身)といった本来は外野のレギュラーを争うべき選手が1軍に昇格できていない。宇草は2軍で46試合、打率.170(106打数18安打)、中村は64試合で打率.222(162打数36安打)と2軍でも打撃面で結果を残すことができていない。
2019年途中に楽天から加入し、主に守備固めとして起用されてきた三好 匠内野手(九州国際大付出身)も出番がない。2020年は62試合、2021年は64試合に出場したが、昨シーズンは移籍後ワーストとなる10試合の出場にとどまっていた。今年は1軍で出場がないだけでなく、2軍でも41試合の出場で打率.087(23打数2安打)と苦しい状況。宇草や中村と同様にまずは2軍でのアピールが必要になる。
<今シーズン1軍未出場の選手>
※育成契約は除く
※◎はルーキー
<投手>
岡田 明丈
一岡 竜司
高橋 昂也
長谷部 銀次◎
斉藤 優汰◎
小林 樹斗
藤井 黎來
<野手>
石原 貴規
持丸 泰輝
清水 叶人◎
髙木 翔斗
三好 匠
内田 湘大◎
二俣 翔一
宇草 孔基
中村 健人
久保 修◎
※2023年8月29日時点