17日から開幕する春季関東地区大会。今年はセンバツ王者・横浜をはじめ、昨秋の関東地区大会で横浜と死闘を繰り広げ、センバツ4強入りした健大高崎、圧倒的な打力で埼玉を勝ち抜いた浦和学院など全国屈指の強豪が名を連ねた。激闘必至の戦いを前に、大会の主役となりうる注目投手を紹介していきたい。

プロ注目の投手も続々登場!評価を上げるのは誰だ!?

 今大会はプロ注目投手も多く出場する。特に今秋のドラフト上位候補として活躍が期待されているのが健大高崎石垣 元気投手(3年)、東海大相模福田 拓翔投手(3年)だ。

 今春センバツで大会最速タイの155キロを計測した石垣は、群馬大会の準決勝で前橋育英相手に7回7奪三振2失点でコールド勝ちに貢献した。関東大会でも威力抜群の真っすぐはもちろん、変化球の質の高さでもアピールしていきたいところだろう。チームとしてもWエースの下重 賢慎投手(3年)、制球力が売りの山田 遼太投手(3年)が決勝の桐生第一戦で好投を見せるなど、戦力は充実している。

 東海大相模の福田はコンディションの影響で登板機会を減らしていた中、春季大会の準々決勝で公式戦復帰を果たした。球速は130キロ後半と本調子ではないものの、1回を無失点に抑えている。神奈川大会では同学年の萩原 優真投手が準決勝の三浦学苑戦で8回1失点完投勝利を挙げ、島村 宏斗投手(3年)も4回戦の藤嶺藤沢戦で4回9奪三振の快投を見せるなど、秋からの成長を示した。チームメイトの好投を刺激に関東大会で完全復活を印象付けられるのか。

 左腕では優勝候補・健大高崎と初戦で激突する東海大菅生のエース・上原 慎之輔投手(3年)に注目したい。「この冬で精度が増した」と話す真っすぐに得意のスライダー、チェンジアップのコンビネーションは抜群。低めへの制球力もあり、今春も強打を誇る世田谷学園戦に7回2安打無失点の好投を見せていた。初戦で全国屈指の強豪相手と対戦することとなったが真価が問われる一戦となりそうだ。また佐野日大洲永 俊輔投手(3年)も最速142キロの速球を武器に栃木県屈指の左腕と称されている。昨秋も県大会優勝に貢献し、関東大会初戦の平塚学園戦では足をつりながら12奪三振149球の熱投を見せた。今春の栃木大会では登板がなかったが、関東大会でアピールしたいところだ。

春季は10人登板!横浜の圧倒的投手層に次ぐのはどのチームだ。

1 2 3