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【ドラフト】多数の150キロ超え右腕が進学表明!プロ志望届を提出しなかった逸材投手たち

2023.10.13


10月12日、プロ志望届提出が締め切りとなり、高校生のプロ志望は139名だった。

今年は高校通算140本塁打のスラッガー・佐々木 麟太郎内野手(花巻東)のアメリカ留学を
表明し、プロ志望届の提出はなかった。佐々木以外にも今年は多くの実力派が未提出となっ
ている。まずは投手編だ。

この夏甲子園準優勝の仙台育英は、甲子園で151キロをマークした湯田 統真投手、148キ
ロをマークした高橋 煌稀投手も未提出。当初から大学進学と報じられていた投手たちで、
その動きになりそう。

最速151キロ右腕・平野 大地投手(専大松戸)は進学表明したが、シーズン当初からプロ
へのこだわりは非常に強かった。しかし夏の不調で、満足できる投球ができなかったことを
重く受け止め、進学表明。千葉大会の5回戦・幕張総合戦では最速150キロをマークし、内
容自体は悪くなかったが、千葉大会準決勝の志学館戦で3回途中で降板。その後は登板がな
かった。勝負をかけた夏でパフォーマンスができず、平野は甲子園の取材で「まだプロにい
ける実力はない」と語った。

この夏、センバツ優勝の山梨学院を抑えて話題となった平井 智大投手(駿台甲府)も未
提出となった。最速150キロを計測したストレートはプロ志望届を提出した右投手と比較し
ても負けていなかった。

 

 

徳島商森 煌誠投手は徳島大会中から社会人へ行くことを表明していた。最速149キロを
マークした速球と130キロ近いフォークで勝負する本格派右腕で、この夏の甲子園では優勝
候補に挙げられていた愛工大名電相手に1失点完投勝利。さらにはU-18代表にも選ばれた。
実力、実績ともに高卒プロでも文句なしの逸材は3年後にドラ1を目指す。
佐々木を甲子園で完璧に抑えた右サイド・新岡 歩輝投手(クラーク記念国際)も未提出
。どのステージに進んでも輝く投手となりそうだ。

この夏、初の甲子園出場に貢献した149キロ右腕・近藤 愛斗投手(浜松開誠館)は次のス
テージで、ドラフト上位を目指す。日本文理の151キロ右腕・高橋 史佳投手は早くからプロ
に注目されていたが、故障の影響で満足に投げられない時期も多かった。心身ともに万全に
して、次のステージで思う存分投球ができる姿を見せることを期待したい。

愛知では多くの好投手が大学進学だ。至学館伊藤 幹太投手もプロ入りを目指していた
が、大学進学へ切り替えた。140キロ前半の速球、鋭く落ちるフォークを武器に、6月に行
われた招待試合で、佐々木麟太郎から三振を奪う快投を見せた。152キロ左腕・東松 快征投
手擁する享栄は右サイド気味から140キロ後半の速球を投げ込む磯部 祐吉投手、140キロ前
半の速球、鋭いフォークを武器にするゲームメイクする中井 創友投手も大学進学が決まっ
ている。

U-18代表で世界一を経験した中山 優月投手(智辯学園)は春までは野手としてのウエイ
トが大きかったが、夏では元々のエースの不調もあり、投打で活躍。U-18代表での投球は
145キロ前後を度々計測し、直球の勢いはかなりの強さがあった。大学では二刀流として活
躍を目指す中山の今後に注目だ。

この記事の執筆者: 河嶋 宗一

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