<第77回春季関東地区高等学校野球大会:健大高崎3-1習志野>◇20日◇準々決勝◇ノーブルホームスタジアム水戸

 健大高崎の剛腕・石垣 元気投手(3年)が習志野戦の9回裏からマウンドに登り、最速155キロをマークしたが、1回、被安打1、死球1、無失点とほろ苦い投球に終わった。前回の東海大菅生戦では4回無失点の好投を見せ、笑顔で投球内容を振り返った石垣だったが、今日は「全然良くなかったです」と渋い表情だった。それでもクローザーとして締めたことについて「残りの投手は自分しかいなかったので、もちろん力が入りました。抑えられてほっとしています」と振り返った。

 最速155キロを計測した速球は死球だった。ボール先行になることも多く、東海大菅生戦では力みのないフォームでストライク先行ができていたが、この日はストレートの制球に苦しんだ。平均球速151.5キロとこの日も並外れた速球を投げ込んでいたが、安定した投球を求めていきたいところ。

 24日の準決勝へ向けて「準備期間は短いですが、しっかりと調整して臨みたい」とこの日出た課題を修正し、準決勝以降ではさらに無双した投球が期待される。

<この日の150キロ以上>

155キロ 1

154キロ 1

153キロ 3

152キロ   2

151キロ 2

150キロ 1