【東京】 日大豊山、1年生が放った「満塁・高校初アーチ」で6回コールド勝利〈秋季大会〉
【東京】 日大豊山、1年生が放った「満塁・高校初アーチ」で6回コールド勝利
〈秋季東京都高校野球大会:日大豊山10ー0都立立川(6回コールド)〉♢10日♢1回戦♢都営駒沢
日大豊山対都立立川は、両チームともにエースが先発。日大豊山は村井 達将投手(2年)、都立立川は藤本 永遠投手(2年)がマウンドに上がる。
日大豊山は初回、4番・藤嶺 幸大郎内野手(1年)の左前適時打で1点を先制する。2回以降、4回まで走者を出すも、打線が繋がらず苦しい展開が続く。
打線が動いたのは5回、1死満塁から、5番・黒田 壮真外野手(1年)がインコースの難しい球を上手く打つと、右翼席に飛び込む満塁弾となり、4点を加え5対0とする。続く6回も打線が繋がり、6安打などで5点を奪って10点目。10対0の6回コールドと、都大会初戦をコールド勝ちで飾った。
5回、満塁弾を放った黒田は「試合展開が苦しく、追加点が欲しかったので、長打は狙ってなく芯に当てることだけを考えていました。打球がフェンスを越えるとは思っていませんでした」と驚きを隠せなかった。黒田はこの満塁弾が初アーチ、高校第1号だった。
日大豊山の先発・村井は6回を4安打無失点。テンポが良く、打たせて取る投球をしていた。それでも、村井本人は打者を追い込むと決め球のスライダーが抜けてしまうケースが多かったことに触れ、「本来、決め球はフォークとスライダーの2球種あるんですが、この2球種とも全く今日はダメでした。今日は守備に助けられながらの投球でしたので、本来の投球はできなかったです」と反省の弁を口にしていた。「このような状況下で投げる場面もこれからは出てくると思いますので、今日の経験を糧に試合の中で修正していけるように練習していきます」と、さらなる成長を誓った。
村井は投球以外では落ち着きがあり、走者を背負っても嫌な間を突き、牽制アウトを奪うなど間の取り方が上手かった。
調子が悪くても球が低めにも球が集まっていたため長打がなく、状態が悪いなりに投手としての仕事はしっかりとこなしていた。
2回戦は日大一と対戦予定だが「日大対決」とあって負けられない戦いとなる。福島監督は「今日の試合の序盤は全くでしたが、次の対戦では豊山らしい野球をやります」と語った。