京華商vs國學院
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1次予選のトーナメント表
・日大二、都立日野などが属する第1〜6ブロック
・世田谷学園などが属する第7〜12ブロック
・日本学園などが属する第13〜18ブロック
・城西大城西、日大豊山などが属する第19〜24ブロック
実働部員9人同士 國學院・三木 敗れても光る奪三振15
國學院先発・三木毅
伝統校で、上位進出の実績もある國學院と京華商だが、現在は、國學院は部員が10人いるものの、試合ができるのは9人、京華商は部員9人と、ともにギリギリの人数で試合に臨んだ。
國學院の先発・三木毅投手は、昨年秋の1次予選で都立練馬相手に35対0(5回コールド)で敗れる、屈辱のマウンドを経験している。この冬は走り込み、ひと回りたくましくなった。しかしこの試合、立ち上がりがやや乱れた。
1回裏京華商の1番・亀卦川龍星がいきなり三塁打を放つ。亀卦川は牽制で刺されるが、この回、四死球3に5番・坂口海羅の中前安打などで京華商は2点を先制する。
2回裏も京華商が9番・比嘉琉貴の三塁打に1番・亀卦川の二塁打で1点を追加する。それでも、國學院の三木は伸びのある直球を投げ、1回に奪三振1、2回に2、3回に3と奪三振を重ね,さらに4回の最後の打者から6回の先頭打者まで5人連続で三振を奪う快投を見せる。
國學院は3回表に1点を返すと、京華商は4回表に1点を入れて突き放す。6回表は國學院が1死一、三塁から6番・勝又将太郎の左前安打と左翼手の失策が重なり2人が生還して追い上げる。
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1次予選のトーナメント表
・日大二、都立日野などが属する第1〜6ブロック
・世田谷学園などが属する第7〜12ブロック
・日本学園などが属する第13〜18ブロック
・城西大城西、日大豊山などが属する第19〜24ブロック
京華商・宮田節大
ところが、6回までに奪三振12を積み重ねた國學院の三木も、後半はさすがに疲れがみえる。京華商は7回裏に坂口の三塁打などで2点を追加し、8回には坂口、比嘉の三塁打に2四球、1失策が重なり、3点を追加して試合を決めた。
國學院は9回に1点を取り返した。試合の流れは決していたが三木はこの試合、奪三振15の快投をみせた。「8回は疲れましたが、変化球のコントロールは良くなりました」と語る三木。さらに直球で空振りを奪えたことに手応えを感じる投球であった。三木はまだ2年生。やや細身の感じだが、今後の成長が楽しみだ。
両チームとも1月から2月半ばは、ほとんど練習ができなかった。しかも人数はギリギリでコロナ禍は続く。今後も感染予防の基本を守ることは当然だとして、それでも感染者が出たとしても、「誰の責任でもないですから」と、勝った京華商の川合洋之監督は覚悟を決める。京華商のエース・宮田は身長160センチと小柄だが、気持ちの入った投球で部員9人のチームを引っ張る。次は都大会出場を目指し、日大桜丘と対戦する。
(記事:大島 裕史)
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1次予選のトーナメント表
・日大二、都立日野などが属する第1〜6ブロック
・世田谷学園などが属する第7〜12ブロック
・日本学園などが属する第13〜18ブロック
・城西大城西、日大豊山などが属する第19〜24ブロック
2回三塁打を放つ京華商・比嘉琉貴
京華商守備の時のベンチ
國學院1番・須貝太一