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西武の大当たりドラフトは2016年、投打の主軸を一挙獲得!

2023.10.21


毎年行われるドラフト会議で、指名した全員が1軍で華々しい活躍をすることはない。複数人の主力が出てくることも、そう多くはない。レギュラーや先発ローテーション投手、勝ちパターンといった主力が、同一のドラフト会議から生まれたら、それは”大当たりドラフト”と言っても過言ではない。近年、各球団に大当たりドラフトはあったのだろうか。高校生と大学生社会人の分離ドラフトが終わった2008年以降のドラフトで振り返ってみたい。

西武は2016年のドラフト会議から、現在の主力選手が多く誕生した。
この年のドラフト会議で西武が1位指名したのは、今井 達也投手(作新学院出身)だった。2年目となる2018年に5勝を挙げる活躍。以降は故障で離脱するシーズンはあったものの、先発ローテーションの一員となり通算38勝をマークしている。今シーズンは19試合の登板で10勝5敗、防御率2.30(規定未達)の成績を残し、初めて2ケタ勝利を達成した。ここまで規定投球回に到達したのは2021年の1度だけだが、先発ローテーションでは欠かせない存在となった。

投手ではドラフト5位の平井 克典投手(飛龍出身)も、大車輪の活躍を見せている。1年目から中継ぎとして42試合に登板すると、2年目には64試合、3年目にはなんと81試合に登板。中継ぎの柱となった。4年目からは、チーム事情もあって先発を任されることもあり、登板数自体はそこまで増えなかったが、ここまでの7年間で337試合(先発28試合)に登板し、29勝25敗100ホールド、防御率3.36の成績を残している。同6位の田村 伊知郎投手(報徳学園出身)も、今シーズンは24試合に登板し2勝1敗6ホールド、防御率1.52と中継ぎを支えた。

野手ではドラフト3位の源田 壮亮内野手(大分商出身)が圧倒的だ。1年目から遊撃手のレギュラーをつかみ、新人王を受賞。2018年から2022年までは5年連続でゴールデングラブ賞を受賞し、日本を代表するショートストップとなった。日本代表の常連となり2021年の東京五輪、今春のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)では、金メダルも獲得している。同4位の鈴木 将平外野手(静岡高出身)も外野のレギュラーを獲得するには至っていないものの、出場機会を徐々に増やしてきた。今シーズンはキャリアハイとなる72試合の出場で、同じくキャリアハイの58安打を放っている。

ドラフト2位の中塚 駿太投手(つくば秀英出身)こそ、2021年シーズンをもって退団となったものの、その他の5人は現在のチームをしっかりと支えている。
<2016年ドラフトにおける西武の指名選手一覧>
1位:今井 達也作新学院
2位:中塚 駿太(つくば秀英ー白鷗大)
3位:源田 壮亮(大分商ー愛知学院大ートヨタ自動車)
4位:鈴木 将平(静岡
5位:平井 克典(飛龍-愛知産業大ーHonda鈴鹿)
6位:田村 伊知郎報徳学園ー立教大)

この記事の執筆者: 田中 裕毅

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