<第77回春季関東地区高等学校野球大会:山梨学院-叡明>◇19日◇2回戦◇ノーブルホームスタジアム水戸

 山梨学院が苦しみながらも叡明を下して初戦突破を果たした。

 5回までは山梨学院が5対2と優位に試合を進めていたが、7回に叡明打線が細沼 慶聡内野手(3年)の適時打を皮切りに、4得点をあげて6対5と逆転に成功した。

 しかし、山梨学院打線も8回に萬場 翔太内野手(3年)の適時三塁打で追い付き、延長タイブレークに突入。10回の表を無失点に抑えると、その裏に平野 天斗内野手(3年)がサヨナラ打を放って試合を決めた。

 投げてはこの日3番手でマウンドにあがった山梨学院菰田 陽生選手(2年)が3回2/3を投げて11奪三振の快投。アウト全てを三振で奪う圧巻の内容で叡明打線の勢いを絶った。

 試合後、山梨学院の吉田 洸二監督は、サヨナラ打の平野や二本の適時打を放った萬場の名前をあげ、「3年生の底力が見えた」と最上級生の活躍を称えた。また好投した菰田も、「ピンチの場面で最少失点で抑えられたのがよかった。真っ直ぐもプルペンからいい球がいっていたので自信があった」と笑顔で振り返った。