「野球と陸上で日本一」目指す熊本中央ボーイズ・池田聖摩 最速135キロ、50メートル6.2秒。父譲りの身体能力が魅力
野球と陸上の二刀流選手を目指す。大きな志を抱くスーパー中学生は、熊本中央ボーイズの池田 聖摩投手兼内野手(3年)だ。身長176センチ、体重63キロとまだまだ線は細いが、投手としては135キロを記録し、遊撃の守備では卓越したグラブ捌きを魅せる。
また陸上の大会にも積極的に出場し、2年生ながら三段跳びでは九州中学校陸上競技大会で10位、ジャベリックスローではU-16日本選手権で5位に入るなど、高い身体能力は折り紙付きだ。
中学3年生では「野球でも陸上でも日本一になりたい」と高い目標を口にする。
「走攻守投」どれをとっても世代トップクラス

熊本中央ボーイズ・池田聖摩
小学校時代には福岡ソフトバンクホークスジュニアに選抜されるなど、当時から高い野球センスには定評があった。熊本中央ボーイズに入団後も1年生の秋からレギュラーに定着し、投手兼遊撃手として活躍。昨年8月のホークスカップではペイペイドームで135キロを記録し、さらには50メートル走6秒2の俊足と卓越したバットコントロールで打線を牽引。「走攻守投」どれをとっても世代トップクラスの実力を見せる。
「(ホークスジュニアとして出場した)NPBジュニアトーナメントでは、ずっと打てなくて悔しい経験をしました。見返してやるぞという気持ちは強くあって、その中で選手それぞれに合った指導をしてくださる熊本中央ボーイズを選びました」
高い運動能力の原点には、尊敬する父の存在がある。父・祐一さんは日本体育大学出身の元陸上選手で、100m、200mの種目でインターハイや国体に出場した実績を持つ。その影響から、池田も陸上の大会にも積極的に出場しており、昨年は三段跳びで九州大会出場、ジャベリックスローの日本選手権では5位にランクイン。ここでも自慢の運動能力をしっかりと見せつけた。
最終的な目標はプロ野球選手だが、中学3年生では陸上でも日本一を目標に掲げており、また祐一さんの母校である日本体育大学への憧れも口にする。
「3年生では、野球でも陸上でも日本一になりたいです。野球では春の全国大会に出場できなかったので、夏の全国大会とジャイアンツカップには絶対に出場したいと思っています。
またプロ野球選手という目標もありますが、父と同じ日本体育大学にいきたい気持ちもあって、そこで得るものも多いと思っています」
熊本中央ボーイズでは主将を任され、チームをまとめる難しさも痛感しているといい、また体重は63キロとまだまだ線も細い。心身共に課題はあるが、克服した時にどんなプレーヤーになっているのか。これからの成長に注目だ。
(取材:栗崎 祐太朗)