2018年に甲子園春夏連覇を成し遂げた大阪桐蔭。同チームから4人がプロ入りしたが、エースナンバーを背負った柿木 蓮(元日本ハム)は昨年オフに戦力外通告を受け、現役を引退した。残る3選手も今年が正念場となっていたが、飛躍の兆しを見せている。

 中日・根尾 昂は投手転向4年目を迎え、今年はリリーフに専念。開幕は二軍スタートになったが、ファームで10試合、防御率0.00と結果を残し、5月1日に一軍昇格を果たした。昇格後は最速150キロを計測したストレートと140キロ台のフォークを軸に2試合連続の無失点投球。右打者のインコースにストレートを投げ切るなど、制球面も安定し、確かな成長を見せている。一軍、二軍合わせて計12試合無失点を続けている。

 ロッテ・藤原 恭大もここまで20試合、打率.302をマーク。外野は日替りオーダーとなっており、スタメンを外れる試合もあるが、先発出場時には1番や3番と上位打線を任されている。また、4月16日の日本ハム戦ではライトゴロを記録するなど、守備面でも貢献している。

 巨人・横川 凱はロングリリーフを中心に9試合(14回2/3)を投げて、防御率1.23の好成績。雨天中止に伴い、再びブルペン待機となったが、一時は先発として起用が見込まれるなど、チームの期待も大きくなっている。

 根尾、藤原、横川の3選手はプロ7年目にして、各チームで立場を確立しつつある。状態を維持して、飛躍のシーズンにできるか。

※成績は5月4日終了時点