試合レポート

【埼玉】2回戦 昌平vs南稜

2023.09.26

4回一挙10得点!監督変更の昌平が南稜に5回コールドで初戦突破!

<埼玉県秋季高校野球大会:昌平13-0南稜(5回コールド)>◇24日◇2回戦◇レジデンシャルスタジアム大宮

 秋晴れのレジスタ大宮球場。第1試合は、今夏ベスト4、今大会も投票でBシードに選ばれた昌平vs南稜の一戦。

 昌平は黒坂監督が解任され、新人戦終了後、これまで部長としてチームに帯同していた岩﨑氏が地区予選から指揮を執っている。県大会から新監督として正式に就任することが決まった。岩﨑氏の経歴としては昌平OBの生え抜きで、その後、獨協大、三菱重工名古屋で5年。選手として都市対抗への出場経験もあるそうだ。元々、投手陣は佐藤 立羽(2年)、山根 大翔(2年)、石井 晴翔(2年)など旧チームからのエース級が残っている。打線も山根、櫻井 ユウヤ(1年)、渡辺 暁斗(2年)など旧チームの主力が残っているだけに監督交代の影響がどう出るか。

 先発は南稜がエース左腕・白石 直倫(2年)、一方の昌平は地区予選同様に背番号13の古賀 直己(2年)が登板し試合が始まる。

 先制したのは昌平

 昌平は初回、南稜・白石の立ち上がりを攻め、先頭の白坂が左前安打を放ち出塁すると、白坂はすぐさま二盗を決める。2死後、4番・櫻井が左前適時打を放ち幸先良く1点を先制する。

 昌平は3回にも2死から5番・園田 耀大(2年)が左翼線へ二塁打を放つと、さらに左翼手がジャックルする間に三塁へと進むと、続く渡辺が左前適時打を放ちまず1点、さらに6番・山田 匠人(2年)のところで昌平ベンチはエンドランを仕掛けると、山田は期待に応え左前へ二塁打を放つ。左翼手がもたつく間に一走・渡辺が一気に本塁へ生還し3点差をつける。

 これで楽になった昌平は、4回、打線が3巡目を迎えるところで爆発する。

 昌平はこの回先頭の諏江 武尊(1年)が相手のエラーで出塁すると、1死後2番・大槻 真広(2年)が「1、2打席で力が入っていたので、力を抜きつつ捌く感じで」(大槻)と、右翼席へ公式戦初となる2ラン本塁打を放ち5点差、さらに続く山根が右翼フェンス直撃の二塁打を放つと、4番・櫻井のところで暴投により二走・山根が一気に本塁を奪い6対0する。さらに櫻井も左中間へ二塁打を放つ。

 南稜ベンチは、これにはたまらずエース白石から2番手・中田 陸(2年)へスイッチする。

 だが、昌平はその後も攻撃の手を緩めない。南稜・中田の代わり端を攻め、5番・園田の三ゴロが相手エラーを誘い1死一、二塁とすると、続く渡辺が左前適時打を放ち7点目。さらに2死後、代打・石井が中前適時打を放つと、続く諏江も左中間へ2点適時三塁打を放ち10点差をつける。昌平の攻撃は止まらず、1番・白坂 寛(2年)が四球を選び2死一、三塁とすると、続く大槻が中前適時打を放つ。3番・山根が四球を選び2死満塁とすると、続く櫻井が中前へ2点適時打を放つなど、昌平はこの回打者16人の猛攻で一挙10点を奪うビッグイニングを作りコールドペースへ持ち込む。

 投げては古賀が4回無失点と好投すると、5回も鈴木 耀斗(2年)、江原 容南(2年)と繋ぎ、南稜打線を無失点に抑える。

 結局、昌平が5回コールド13対0で南稜を下し初戦を突破した。

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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