楽天では岸、田中がベテランの味を出して活躍中
田中将大
プロ野球も後半戦に突入した。12球団にはベテランと呼ばれる経験豊富な選手が多く所属している。各球団における35歳以上のベテラン選手たちの活躍を振り返ってみたい。(※35歳以上は1988年12月31日までに生まれた選手とする)
楽天は投手、野手あわせて5人のベテラン選手が所属している。投手では岸 孝之投手(名取北出身)、塩見 貴洋投手(帝京第五出身)、田中 将大投手(駒大苫小牧出身)の3人だ。今年12月に39歳になるチーム最年長の岸はここまで10試合の登板で、規定投球回に到達していないものの4勝2敗、防御率2.78の成績を残している。5月2日のロッテ戦(楽天モバイル)では通算150勝を達成した。
今シーズンの開幕投手を務めた田中は5勝6敗、防御率4.92の成績を残している。防御率を見ると今ひとつだが、15試合の登板中6試合がHQS(7回以上自責点2以下)と好投する試合は少なくない。一方で5失点以上を喫している試合が5試合もあり好投と乱調の差が激しい。安定感を取り戻すことで日米通算200勝を今シーズン中に達成したいところ。
塩見は2022年以降に1軍での登板はない。今シーズン2軍では13試合(12先発)の登板で74.2回を投げ防御率2.77と安定した投球を続けている。後半戦で1軍登板の機会をつかみ取ることができるか。
野手では炭谷 銀仁朗捕手(平安出身)と銀次内野手(盛岡中央出身)の2人。炭谷は安田 悠馬捕手(須磨翔風出身)や太田 光捕手(広陵出身)と併用されながら41試合に出場。開幕から1度も登録を抹消されることなく打率.221(86打数19安打)、1本塁打の成績を残している。一方の銀次はここまで1軍出場がない。2軍では59試合の出場で打率.282(117打数33安打)とまずまずの数字。勝負どころで代打の切り札としての1軍昇格を目指す。
<楽天の35歳以上の所属選手>
※1988年12月31日までに生まれた選手
岸 孝之(1984年12月4日生)
炭谷 銀仁朗(1987年7月19日生)
銀次(1988年2月24日生)
塩見 貴洋(1988年9月6日生)
田中 将大(1988年11月1日生)
※数字は2023年8月2日時点