巨人のルーキーは3人が1軍デビュー、創価高出身の内野手はプロ初アーチも
創価時代の門脇 誠
プロ野球の開幕から1ヶ月半以上が経過。そのなかですでに新人選手たちも1軍で活躍の場を与えられている。各球団の新人たちのここまでを振り返ってみたい。
昨シーズンのBクラスから巻き返しを狙っている巨人は、昨年のドラフト会議で支配下5人、育成9人の合計14名を指名した。育成1位指名の松井 颯投手(花咲徳栄出身)は5月15日に支配下登録を勝ち取り、21日の中日戦で1軍デビューするニュースが飛び込んできた。
松井を含めた6人の支配下ルーキーのなかで、1軍でこれまでに出場機会を勝ち取った選手は3人いる。
野手ではドラフト4位の門脇 誠内野手(創価出身)が開幕1軍スタートを勝ち取った。序盤から遊撃手、二塁手、三塁手と内野3ポジションで起用され出場機会を重ねてきた。途中出場がメインだったが、GW明けからは中田 翔内野手(大阪桐蔭出身)の負傷もあり岡本 和真内野手(智辯学園出身)が三塁手から一塁手へポジションを変更。空いた三塁手のスポットで門脇がスタメン出場を続けている。5月9日のDeNA戦(新潟)では、プロ初ホームランを含む3安打猛打賞を記録した。
投手ではドラフト3位の田中 千晴投手(浪速出身)と同5位の船迫 大雅投手(聖光学院出身)の中継ぎ右腕ふたりが1軍で起用された。開幕1軍スタートとなった船迫はデビュー戦となった開幕戦で1回無失点。三者連続奪三振と最高のスタートを切ったが3試合目の登板で1回3失点。4試合目の登板では3分の1回を無失点に抑えるも4月11日に登録を抹消されている。
入れ替わるように4月13日に1軍昇格を果たした田中は、初登板から7試合連続無失点と好投し3ホールドをマーク。勝ちパターンの一角も任された。しかし自身8試合目の登板から3試合連続で失点を喫し、プロの洗礼を浴びた。3試合連続失点を喫した翌日となる5月6日に登録を抹消されている。
ドラフト1位ルーキーの浅野 翔吾外野手(高松商出身)は、高卒新人ということもありファームで育成中。ここまで32試合の出場で打率.231(91打数21安打)、2本塁打の成績を残している。
【新人の1軍成績】
3位:田中 千晴(浪速→国学院大/投手)
10試合(10.1回)0勝2敗3H 防御率6.97
4位:門脇 誠(創価→創価大/内野手)
29試合 打率.184(49打数9安打)1本塁打 6打点
5位:船迫 大雅(聖光学院→東日本国際大→西濃運輸/投手)
4試合(2.2回)0勝0敗 防御率10.13
※育成は支配下登録された選手のみ
※数字は2023年5月18日終了時点
(記事=勝田 聡)