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14年の大阪桐蔭優勝メンバーや、14年の敦賀気比4番など、今年もかつての甲子園を沸かせた高校球児たちが引退を決める

2022.12.27

14年の大阪桐蔭優勝メンバーや、14年の敦賀気比4番など、今年もかつての甲子園を沸かせた高校球児たちが引退を決める | 高校野球ドットコム
JFE東日本・峯本 匠

 12月もあと少し。今年も多くの選手がユニホームを脱ぐ決断をした。

 プロ野球では2000安打を放った中日・福留孝介外野手(PL学園出身)を中心とした名選手、そして、お茶の間で人気があった日本ハム・杉谷拳士内野手(帝京出身)などの引退が話題となった。今回、プロで大活躍した超一流選手ではなく、甲子園を沸かせた球児の勇退を取り上げていきたい。

 2014年の大阪桐蔭(大阪)の甲子園優勝メンバーである峯本 匠内野手が自身のSNSで現役引退することを発表した。大阪桐蔭時代は俊足強打の左打者としてチームを牽引。野球センスがあり、U-18代表にも選ばれた。立教大では思うような活躍はできなかったが、JFE東日本に入社すると、1年目から主力選手として活躍し、MVPを獲得。日本ハム入りした今川 優馬外野手(東海大四出身)も、「野球の天才」と評するほどの選手だった。この4年間は主力選手として活躍した。

 2010年のセンバツに出場した大阪桐蔭出身の技巧派左腕・福本 翼投手も引退となった。青山学院大、東芝と強豪チームで続けられた投球術は光るものがあった。

 2014年、甲子園ベスト4入りした敦賀気比の4番打者だった岡田 耕太内野手も引退を発表。JFE東日本では19年の都市対抗優勝に貢献した。

 同じくJFE東日本に在籍していた 在原 一稀投手(習志野出身)も引退を発表した。2011年夏の甲子園では、2年生ながら出場して、ベスト8入り。センスが光る投球術は見応えがあった。中央大、JFE東日本でも活躍し、19年も都市対抗優勝に貢献した。

 2014年のセンバツでは注目投手に挙がった山岡就也投手(広島新庄ー國學院大ーENEOS)も引退を決めている。

 また、2017年の甲子園を沸かせた植田拓外野手(盛岡大附出身)もシーズン途中で引退した。独立リーグでは愛媛、滋賀、茨城、堺と独立4球団でプレーし、NPBを目指したが、目標は叶わず、引退を決意した。

 NPBでは甲子園で活躍した選手も引退している。2016年の高校球界を代表する左腕として注目された寺島成輝投手(ヤクルト)も引退を決めた。16年夏の甲子園出場、U-18代表も経験し、ドラフト1位でヤクルトに入団した。しかし思うような活躍ができず戦力外通告を受け、今年引退が決まった。これほどの投手がわずか高卒6年で引退するのは全く想像できなかった。次のステージで頑張ってほしい。

 2011年の九州国際大付(福岡)のセンバツ準優勝に貢献した髙城俊人捕手は8打数連続安打を記録し、この年のドラフトでは2位指名を受け、DeNAの1期生となった。通算347試合に出場して引退となった。

 さらに楽天・釜田 佳直投手(石川金沢出身)も引退を決めた。高校時代は150キロを超える速球、エグい曲がりを見せるスライダーを投げるなど、高校生としてトップレベルの好投手だった。プロ1年目から7勝をマーク。その後、故障に苦しむことが多く、通算21勝にとどまった。もっとやれる投手であったが、第二の人生でも活躍を期待したい。

 2010年の高校球界を代表する強打の捕手として注目された山下斐紹捕手(習志野出身)も中日から戦力外通告を受け、現役引退を決め、第二の人生へ向けてスタートを切っている。

 引退を決めた選手が第二の人生でも活躍することを期待したい。

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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