Honda熊本が初優勝に王手!「DeNA今永のフォームを真似して」片山が粘りの完封<社会人日本選手権>
片山雄貴(Honda熊本)
<第48回社会人野球日本選手権大会:Honda熊本3-0西濃運輸>◇18日◇準決勝◇京セラドーム大阪
Honda熊本が西濃運輸を下して、33大会ぶりの決勝進出を決めた。
2回、押し出し死球で先制すると、なおも2死満塁から1番・山本 卓弥外野手(神村学園出身)の右前2点適時打で追加点を挙げる。この後は、西濃運輸の継投策の前に追加点を奪えなかったが、先発の片山 雄貴投手(福岡工大城東出身)が最後まで得点を許さなかった。
「ストレートで抑える形が(2回戦の)トヨタ自動車戦からできていたので、それを信じてやりつつも、昔の自分のスタイルである、変化球で打たせて取る投球をバッターを見ながら上手く変えて粘れたと思います」と140キロ台中盤の直球と得意球のフォークを軸に、3回以外は毎回走者を背負いながらも、粘り強い投球で要所を締める。
9回には1死満塁のピンチを招いたが、「常にピンチを凌ぐのが自分の持ち味」と、3番の野﨑 大地内野手(敬徳出身)からフォークで空振り三振を奪うと、最後は4番の小中 健蔵内野手(九産大九州出身)を一ゴロに打ち取った。
152球を投げて、8安打、5四球ながらも、8奪三振で完封勝利を収めた片山。「30歳の節目の大会で完封できたのは嬉しく思います」と喜んだ。
これまでは変化球の方に関心が高かったそうだが、駒澤大時代の同期であるDeNA・今永 昇太投手(北筑出身)の直球の投げ方をYouTubeで見て学び、リリースを見直すなどして、直球の質が向上。それが今大会の好投につながっている。
翌日の決勝でも「何回からでも行ける準備はします」と連投に意欲を示す。悲願の初優勝まであと1つだ。