立正大立正VS小岩

立正大立正が期待の1年生投手の活躍などで初戦をコールド勝利

〈第105回全国高校野球選手権東東京大会：立正大立正12ー3都立小岩（7回コールド）〉♢10日♢2回戦♢大田スタジアム

　都立小岩の先発はエースの関根 幹太投手（3年）、立正大立正は1年生の古谷 太一投手（1年）が先発に抜擢された。

　立正大立正は1回1死から2番・須賀 佳嘉内野手（3年）が中越え三塁打でチャンスを作ると、2死後に、4番・片岡 樹希内野手（2年）の内野安打で1点を先制する。5回は一挙に6点を挙げた。

　立正大立正先発の古谷は、立ち上がりは安定していた。4回まで連打を許さず1年生とは思えない程の落ち着いたマウンド捌きだった。しかし5回、先頭を打ち取り、次の打者に四球を与えてしまうと、ここから都立小岩の9番・吉川 寛希外野手（3年）に中前安打、1番の吉朝 大隼外野手（3年）に右二塁打と連打を許し2失点してしまう。

　ここで立正大立正は投手を代えた。

　内田監督は「それまで気持ちよく投げていたが、5回は球が高かった。少し早いと思ったけど、このタイミングで代えました」と2番手・石木田 凌駕投手（3年）にマウンドを託す。しかし石木田も流れを変えられず1点を取られ、7対3と徐々に点差が縮まる。

　立正大立正は6回、8番・石木田に代打を送り上村 瑛外野手（3年）が打席に入る。内野安打で塁に出ると、流れが変わったのか、牽制ミスを誘い二塁に進塁。犠打で1死三塁のチャンスが訪れる。ここで1番・加藤 輝外野手（2年）がニゴロを放つと、三塁走者の上村が好スタートを切り本塁に生還して貴重な1点が入った。

　6回からはエースの宍倉 世和投手（3年）がマウンドに上がった。安打こそ打たれるが併殺もあり3人でこの回を抑える。7回は相手が4つのミスなどもあり4点を奪ってダメを押すと、宍倉も7回はしっかりと無失点で抑え、7回コールドで初戦をいい形で勝利することができた。

　立正大立正の先発古谷は「今日（10日）先発と伝えられて緊張しました。マウンドに上がってみるといつも通りの投球ができて良かったです。しかし、この暑い中での経験が浅いためスタミナが足りないことに気付かされました」と語る。次の戦いに向けて「コンディションを高め、どんな形の登板になっても結果を残します」と1年生ながら心強い部分が見えた。