試合レポート

横浜清陵VS藤沢西

2023.07.08


横浜清陵の先発の井川が2回以降に立て直し、初戦を8回コールド勝ち

〈第105回全国高校野球選手権神奈川大会:横浜清陵8ー1藤沢西(8回コールド)〉♢8日♢1回戦♢横浜スタジアム

試合は初回から動いた。藤沢西の1番・高橋 寛人内野手(3年)が2球目を捉え左中間三塁打を放つと、続く2番・石田 輝外野手(3年)が投ゴロを放ち挟殺プレーの間に三塁へ。1死三塁の場面で横浜清陵の先発・井川 智博投手(3年)が3番・酒井 楓也内野手(3年)に3ボールからの4球目を引っ掛けて捕逸となり、藤沢西が1点を先制する。初回から嫌な雰囲気が流れる。

しかし、井川は2回以降、毎回走者を背負うが無失点で8回まで投げた。

井川は「初回、相手の攻撃と応援に萎縮してしまった」と語る。確かに藤沢西の応援は「脅威」だった。初回だけではなく試合が終わるまで攻撃と応援のすごさを感じた。

しかし、2回以降の井川の投球は「技術面での修正ポイントはなかったため気持ちの面と考え方を変えた」と言うように、初回に感じられた嫌な雰囲気はなく、2回以降自分の投球に自信を持って投げていた。

横浜清陵主将の丸山 聖悟内野手(3年)は一塁からチーム全体に声掛けをして盛り上げていた。初回も場面でも井川に「落ち着いて自分のペースで投げろ」などと声を掛けて井川を助けていた。それに応えるように井川は2回以降立ち直ってチームを鼓舞していた。

横浜清陵は2回から試合のペースをつかみ、逆転に成功。8回コールドで初戦を勝利で飾った。

2回戦は向上と対戦。力がある高校だけに、どんな試合展開になるか期待だ。

この記事の執筆者: 田中 裕毅

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