オリックスでは大阪桐蔭出身の2年目野手などが1軍昇格へアピール中
プロ野球はセ・パ両リーグで各チーム70試合近くを消化し、今シーズンの戦い方は見えてきただろう。上位にいるチームは優勝争い、下位にいるチームは巻き返しを狙うことになる。
そんななかで各チームの2軍はどの様になっているのだろうか。1軍の起爆剤となるような選手はいるのだろうか。各球団の2軍で結果を残している選手を探ってみたい。
パ・リーグ3連覇を目指すオリックスの2軍では、今シーズンから育成契約で加入し5月に支配下登録されたレアンドロ・セデーニョ内野手が打撃好調だ。ここまで34試合の出場で打率.376(101打数38安打)、3本塁打、18打点と結果を残している。
1軍には5月19日に初昇格。7試合に出場するも打率.154(13打数2安打)と結果を出せず6月3日に登録を抹消されたが、再び24日に1軍に昇格。活躍の機会をうかがっている。
その他では、高卒2年目の池田 陵真外野手(大阪桐蔭出身)が打率.273(150打数41安打)、大卒2年目の渡部 遼人外野手(桐光学園出身)が打率.265(132打数35安打)、14盗塁とアピール中。両選手とも今シーズン1軍出場はないが、アピールを続けていく。
先発投手陣では東 晃平投手(神戸弘陵出身)が9試合(8先発)で防御率2.04、これまでは中継ぎでの起用が多かった村西 亮太投手(津名高出身)も9試合(7先発)で防御率2.22と安定した結果を残している。東は1軍では中継ぎ2試合の登板で2試合連続失点。村西も1軍で4試合に登板するも防御率7.27。両投手とも1軍では苦しんでいる。2軍で結果を残し続け再昇格のチャンスをつかみたいところ。
中継ぎでは育成ルーキーの入山 海斗投手(日高中津出身)が24試合に登板し防御率1.52と結果を出している。失点を喫したのは3試合のみ。23.2回で与四球10、与死球4とやや制球面で苦しんでいるものの支配下登録へ向けて好投を続けている。
その他では1軍で実績のある近藤 大亮投手(浪速出身)が12試合で防御率1.50、吉田 凌投手(東海大相模出身)も16試合で防御率1.20と、2軍ではしっかりと結果を残している。1軍ではともに今シーズンは結果を残すことができていないが、これからシーズン終盤にかけて力が必要になるときが来るはずだ。
※数字は2023年6月26日終了時点
(記事:勝田 聡)