八王子vs明学東村山
八王子、明学東村山の猛攻を振り切る!明学東村山惜しまれる初回の守りのミス
勝利した八王子
トーナメント表
・西東京大会の勝ち上がり
大会の詳細・応援メッセージ
・第104回 全国高等学校野球選手権大会 西東京大会
選手名鑑情報はこちら
・選手名鑑一覧ページ
関連記事
・東海大菅生の大型右腕、國學院久我山の大型遊撃手など大型選手揃う西東京の逸材たち
・國學院久我山、東海大菅生、日大三が優勝争いか?大会序盤から好ゲーム続出
日程・結果一覧
・東京TOPページ
・第104回大会 全国47都道府県地方大会の日程一覧
気になる学校への応援メッセージはこちら
・学校検索ページ
八王子はエースの星野翔太が満を持して先発。そして1回裏の八王子の攻撃では二死一塁から4番・星野の右飛を右翼手が落球して1点を先制。星野は三塁まで進み、明学東村山の先発・嶋田隼大のワイルドピッチで生還しており、試合は完全に八王子ペース。3回裏には3番・市橋優大の三塁打と5番・片山悠真の二塁打で1点を追加する。
星野は4回までに奪三振7と本格派投手らしい力のあるところをみせる。ただ3回と4回はともに23球を投げており球数が多く、今一つ波に乗れず4回を投げて降板する。「球数が多く、自分を苦しめてしまいました」と星野。それでも打たれた安打は3本で無失点だった。明学東村山の安打3本のうち2年生の尾崎晃洋が二塁打を含め2本を放った。「14メートルの距離からマシンを140キロに設定して練習をしていましたので、目はついていました」と語る。
明学東村山の先発・嶋田は3回で降板したが、4回から登板した左腕の田中潤英が変化球を駆使して八王子打線を苦しめ、八王子が3点リードしているものの、しっかりと試合を作った。八王子も3番手の浅井海飛がテンポのいい投球で試合の流れを渡さない。
リリーフ投手の好投で両チームとも4回以降は得点が入らない。しかし明学東村山は9回表の攻撃で粘りをみせる。この回先頭の5番・増村太陽の左前安打、6番・三浦龍一郎の二塁打で無死二、三塁と追い上げる。ここで八王子は秘密兵器ともいえる下手投げの左腕・安井勇有心を投入する。安井は2人を打ち取り2アウトにしたものの、9番・土井湧太が執念の中前安打を放ち2人が生還。1点差に迫る。
それでも1番・柚木拓真を遊ゴロに仕留め、3-2で八王子が逃げ切った。
敗れはしたものの、明学東村山の9回の粘りは見事であり、明学東村山の工藤大二郎監督は、「みんなでよくつないでくれました」と選手たちの健闘をたたえた。ただ1回裏に守りのミスから失点を重ねたことが惜しまれる。
八王子はこの日登板した篠田海斗、浅井海飛、安井勇有心、それに2回戦に登板した片山悠真と投手陣は豊富だ。ただエースの星野がまだ不安定なのが気になる。それでも可能性を秘めたチームであることは、間違いない。
(取材=大島 裕史)