<令和7年度 春季近畿地区高等学校野球大会:東洋大姫路9-2大阪桐蔭>◇25日◇1回戦◇佐藤薬品スタジアム
近畿大会初戦に臨んだ大阪桐蔭が東洋大姫路に8回コールド負けを喫した。大阪桐蔭の公式戦でのコールド負けは12年ぶり。13年秋季大会の4回戦で履正社に1対13で敗れている。
プロ注目の中野 大虎投手(3年)が6回を投げて、被安打9、5奪三振、6失点(自責点4)という結果に終わった。NPBスカウトのスピードガンでは最速143キロにとどまった。中野は「高めに抜けた球を被せられて捉えられました。しっかりと指にかかったストレートを投げることができれば抑えられたのですが、シュート回転したり、スライダー回転したボールは打たれているので、投げミスをなくしたい」とコメント。
また152キロ右腕・森 陽樹投手(3年)は1.1回を投げ、被安打4、2奪三振で、149キロを計測したが、ストレートが高めに浮いて、変化球も腕が緩むなど課題は多い。
「自信のあるストレートを打たれたので力不足です。しっかりと投げきる力をつけたい」と反省しきりだった。大阪府内では安定した投球を見せていた2人だが、全国トップレベルの東洋大姫路打線は甘いコースに入ったボールは逃さなかった。
打線は146キロを計測した東洋大姫路・木下 鷹大投手から7安打。昨秋の滋賀学園戦と比べるとしっかりと捉えた打球も増えて、敗れたとはいえ、少しずつ進歩が見える。
東洋大姫路と対戦したことで、投打ともに大きな課題が見えたが、夏へ向けて意義のある試合だったかもしれない。