九州国際大付vs自由ケ丘
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106キロ1年生4番・佐倉が4打点、九州国際大附が2年連続九州大会へ

九州国際大附・佐倉侠史朗が先制打を放つ
九州国際大附の重量打線と、自由ケ丘の投手陣の対決となったカード。来年センバツ出場への道となる九州大会出場が決まる準決勝は、そんな構図が見えていたが、自由ケ丘の思わぬ「ミス」を、九州国際大附は見逃さなかった。
自由ケ丘の先発は斎藤大輝トーマス(2年)。右の本格派で切れのある直球が武器だが、制球が乱れてしまった。初回、先頭打者を四球で歩かせてしまうと、九州国際大附打線につかまった。二死三塁から4番・佐倉 侠史朗内野手(1年)が軽く中前へ適時打を放って先制した。2回は斎藤の暴投、捕手の悪送球、さらに佐倉の適時打が飛び出し、2回が終わって4対0と九州国際大附がリードした。4回には斎藤が押し出しを含めて3連続四球の乱調。この回で自由ケ丘のエースが降板した。
九州国際大附は8回にも佐倉と白井 賢太郎(1年)の適時打で4得点。8回コールド勝ちにつなげた。佐倉は「4番はチームの勝利が優先になる。後ろにつなぐ意識で打席に入っています」と準々決勝で放った一発は封印して、適時打を量産。4打数3安打4打点の大暴れだった。これには楠城 徹監督も「4番がずっしりしてきた。今年は集中打が出るようなチーム」と手ごたえを感じていた。昨年に続いての九州大会出場が決まり、楠城監督は「自身(九州大会は)3度目の正直となるように頑張りたい」と九州大会4強でのセンバツ確実を目標に掲げていた。
主将の野田 海人捕手(2年)黒田 義信外野手(2年)ら、旧チームから残る選手が多い。野田主将は「今年のチームは変化球が苦手な部分があるので、しっかり調整して試合に臨めた。自分は昨年から背番号2をつけているので、信頼されるように頑張りたい」と自覚十分。3年生からも「絶対、九州大会に行けよ」と激励されて臨んでいた。
自由ケ丘はエースが打たれ、守備でも失策があり、九州国際大附を抑えきれなかった。打線では8安打を放っていただけに、あと一本がでずに2点止まりに終わった。赤嶺 琢監督は「メンタルも含めて、すべてにおいてやり直します」と春以降の巻き返しを誓っていた。
(記事=浦田 由紀夫)

九州国際大附・香西一希投手

九州国際大附・黒田義信

九州国際大附・野田海人捕手