「U-15元代表」「センバツ優勝」「完全試合男」! 3人の準硬式の剛腕が独立&新球団で飛躍を目指す!
左から池端航洋、道崎亮太、竹内奎人
今年のドラフトで、四国アイランドリーグplus・徳島インディゴソックスが、同時6人指名を達成するなど、大きな注目を集めている独立リーグ。NPBでも徳島インディゴソックスからオリックスに進んだ茶野 篤政外野手(中京出身)、⽇本海リーグ・富山サンダーバーズから、阪神に入団した湯浅 京己投手(聖光学院出身)らが今年も活躍。日増しに日本球界での存在感を増している。また、来季からはNPB二軍に2つの球団が誕生する。NPB12球団を目指す裾野は広がり、同時に厳しい競争が繰り広げられることになる。
2024年、大学準硬式で腕を鳴らした剛腕たちが3人、この世界へ飛び込むことになった。
最初に発表されたのは、中京大・道崎 亮太投手(東邦出身)だ。春からは富山サンダーバーズでプレーする。
東邦時代、3年生春にセンバツでベンチ入りを果たし、優勝を経験した経歴の持ち主。強豪・東邦でベンチ入りするだけあり、実力は相当なものだ。最速147キロのストレートに、鋭く落ちるスプリットがある。球速も130キロ台を記録しており、「消える」と錯覚してしまうほどだ。取り組む姿勢も素晴らしく、今後の成長も十分期待できる。
道崎に続いて発表があったのは、関西学院大・池端 航洋(土佐出身)。四国アイランドリーグplusの高知ファイティングドッグスに進んでいく。
最速147キロの速球で、1年生の秋リーグで完全試合を達成。一気に注目が集まると、その後は数多くの全国大会で活躍。先日甲子園で開催された全国大会でもマウンドに上がり、力強い速球を投げ込んだ。野球への取り組み方についても、「探求心が強い」とチームメイトも一目置く向上心の持ち主。高校3年間を過ごした高知で、さらなる成長が期待できる。
最後に発表された群馬大・竹内 奎人(静岡出身)は、地元・静岡に誕生したハヤテ223へ。
竹内は最速147キロを投げ込み、ポテンシャルも高い。経歴を振り返っても、U-15選出、さらに静岡時代に甲子園を経験と輝かしい実績。さらに群馬大は医学部に所属するという異色の道のりを歩んだ文武両道の選手だ。
このなかからNPBの扉を開く選手は出てくるのか。準硬式への更なる発展へ、結果を残してアピールしてくれることを願うばかりだ。
<独立リーグに進む準硬式選手>
中京大:道崎 亮太(東邦出身):富山サンダーバーズ
関西学院大:池端 航洋(土佐出身):高知ファイティングドッグス
群馬大:竹内 奎人(静岡出身):ハヤテ223
<文=田中 裕毅(大学準硬式評論家)>