【日本シリーズ】オリックス宇田川が悪夢、逆転許し肩落とすシーンにファンももらい泣き<第5戦>
<日本シリーズ:阪神6-2オリックス>◇2日◇第5戦◇甲子園
オリックス・宇田川 優希投手(八潮南出身)のあんな落ち込む姿は初めて見た。2点リードで迎えた8回。1点を返され、なおも1死二、三塁で阪神・森下 翔太外野手(東海大相模出身)を迎えた場面でマウンドへ。1点も許されない厳しいマウンドだったが、森下に逆転打を許し、続く大山 悠輔内野手(つくば秀英出身)にも適時打を許した。がっくりと肩を落とし、目を潤ませ、呆然とする宇田川。常にピンチにも闘志あふれる投球で、チームを救ってきた男が、感情を抑えきれなかったのだろう。交代を告げられ、マウンドでナインに肩をたたかれ励まされた。うつむいたままベンチに下がると、選手から声を掛けられ次々と励まされた。宇田川はそんな状況にまた感情が抑えきれなくなっていた。目から涙があふれそうだった。
甲子園に舞台を移して、3連投目のマウンドだった。第3戦は回またぎで無失点。第4戦も同点で迎えた8回に登板し、ピンチを連続三振で切り抜けていた。精神的な疲労もピークに達していたのかもしれない。逆転負けとなったが、誰も宇田川を責められないだろう。ネットでもファンから同情の声も多く上がった。宇田川の涙にならない涙が救われる日のためにも、オリックスナインのなお一層の奮起が必要となる。