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オリックスが1位指名!12球団注目の“華のある”遊撃手・横山 聖哉(上田西)、圧倒的強肩と高い打撃技術でプロ入りへ!〈ドラフト注目選手名鑑〉

2023.10.26


横山 聖哉(上田西) 

この1年、高校生遊撃手の中で大きく名前を上げたのが、上田西横山 聖哉内野手だろう。高校通算30本塁打の長打力、140キロ後半を計測する強肩と、1つ1つのパフォーマンスに非凡なものがある。そしてグラウンドに立った時の“華”も持っている。そんな彼の特長と将来を考えてみたい。

(打撃)
まず打撃をみると、オープンスタンスで構えるのが特徴。すり足気味にタイミングをとっていき、真っ直ぐステップする。トップの動きを見ていくとヘッドを投手方向に向けながら、バットを揺らす。いわゆる「遊び」の動作をいれて、ハンドリングを柔らかく使う意識が見られる。その後、インサイドアウトのスイングを心がけながら、ボールを捉える。インコースに強く、長野大会でもこのコースをしっかりと本塁打にすることができていた。外角球に対しても、しっかりとおっつけて左中間へ鋭い打球を打つことができていた。スイングは非常に強く、今年の高校生では本塁打も量産できる技術、スイングの強さがあった。
(守備)
甲子園で見て感じたのは待って打球をさばいて、持ち替えの速い守備で処理をしていること。足を使って猛然と突っ込んで打球をさばくショートと比べるとゆったりとしている。それでもアウトにできているのは並外れた強肩があるからだろう。ただ、打者の脚力が上がるNPBの世界だと肩の力に頼ったスタイルは長期的にみると苦しいので、なるべく早く打球に到達してアウトにできる守備は身につけておきたいところ。この守備姿勢で評価が分かれている。
(今後の可能性)
華のあるプレイヤーで、打撃、守備をみると、強靭なフィジカルがあるからこそ実現できているプレーもあり、大きな長所だが、守備については肩の強さ以外でも強みとなるスキル習得が必要だ。プロ1年目は二軍で多くの出場機会が与えられそうだが、これほどの身体能力と打撃能力の高さがあれば、ショート以外のポジションでの出場もできそうだ。
うまくいけば、一軍で二桁本塁打を狙えるポテンシャルを持った逸材。大成することを期待したい。

【横山内野手の詳細データはこちら】

この記事の執筆者: 田中 裕毅

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