CS開幕! カギを握るのは「WBC戦士」、佐々木朗希の登板はあるか?
23年プロ野球のクライマックスシリーズのファーストシリーズが14日からスタートする。セ・パ両リーグの2、3位が激突。リーグ優勝チームに立ち向かうファイナルシリーズへの進出をかける戦いに挑む。
今年はセ・リーグで広島とDeNA、パ・リーグでロッテとソフトバンクが対戦する。シーズンとは違って短期決戦の「負けられない戦い」を勝ち抜かなければいけない。
今年のプロ野球は、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)での日本代表の世界一で幕を開けた。侍戦士たちは「負ければ終わり」のしびれる戦いを経験し、見事に栄冠を手にした。その貴重な経験を胸に、シーズンを戦い14日からのCSに挑む侍戦士たちがいる。
DeNAには、決勝のアメリカ戦で先発した今永 昇太投手(北筑出身)、大会で2本のアーチを放った牧 秀悟内野手(松本第一出身)がいる。今永は今季も先発ローテーション投手として活躍。22試合(22先発)に登板し7勝4敗、防御率2.80と、今永らしさを見せた投球で結果を残した。プロ3年目の牧はキャリアハイとなる143試合出場、164安打、29本塁打、103打点をマークし、打点王と最多安打のタイトルを手にするなど、大きな飛躍の年になった。今永は2戦目の先発として、牧は不動の4番としてCSに挑むことになる。
ソフトバンクからは、近藤 健介外野手(横浜高出身)と、甲斐 拓也捕手(楊志館出身)、周東 佑京内野手(東農大二出身)がCSに挑む。FA移籍だった近藤は、WBCでは重要な2番打者として大谷 翔平投手(花巻東出身)とともに打線の軸を担った。移籍1年目となったシーズンでは、本塁打と打点の2冠に輝くなど、チームに大きく貢献。まさに春から「全力疾走」している。
周東は2度目の盗塁王獲得に加え、打撃も向上させ、9月は.360の打率をマークするなどここにきて調子を上げてきた。甲斐は満足のいくシーズンではなかったかもしれないが、44打点は自己最多タイの数字だった。周東が1番打者として、近藤は柳田 悠岐外野手(広島商出身)とともに打線の軸となり、甲斐は扇の要として投手陣を引っ張る重責を担う。
対するロッテは左脇腹の肉離れで離脱していた佐々木 朗希投手(大船渡高出身)の復帰登板が浮上。WBCの世界の舞台で164キロをマークした「完全試合右腕」の復活となれば、これ以上の好材料はない。
春に世界一の称号を手にした侍戦士たちが、秋も輝きを放って、最高のプレーを見せてくれる。