市立船橋vs拓大紅陵
1年生スラッガーが決勝打 市立船橋が6年ぶりの決勝進出

勝ち越し打を放った市立船橋・大野七樹
トーナメント表
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<第104回全国高校野球選手権千葉大会:市立船橋7-5拓大紅陵>◇24日◇準決勝◇ZOZOマリン
千葉大会もいよいよ準決勝に突入。第1試合は市立船橋と拓大紅陵の一戦。秋のブロック予選、そして春の県大会でも準決勝で激突した両チームが再び対戦。秋は4対3、春は5対4で市立船橋が辛くも勝利している。
この試合も両チームが決勝進出に向けて火花を散らしたが、結果は再び市立船橋に軍配が上がり、6年ぶりの決勝進出となった。
7回終わって5対5と息詰まる打ち合いとなったが、決着をつけたのは市立船橋の背番号16を付けた1年生・大野 七樹内野手(1年)だった。
8回に左中間へ勝ち越しとなる適時打を放った。ややオープンスタンス気味のところから、あまりテークバックを引かずに、体をねじって股関節にタメを作る。コンパクトな構えからシャープにバットを振り抜いて快音を響かせるアベレージヒッターという印象が強い打者だった。
中学時代は名門・佐倉シニアでプレー。主に8、9番と下位打者だったそうだが、「物おじせずに明るいですし、5番にふさわしい打者です」と市立船橋の海上監督は大野への期待は大きい。
その大野は勝ち越し打について「素直にうれしいです」と喜びを表現したが、この結果を出せた裏には、中学時代からの練習の取り組み方や、打撃フォームの改良があったという。
「中学時代からチャンスの場面を想定して練習をしてきたので、今も継続していますが、加えて体重移動について指導を受けて、マシンや置きティーを使って練習しました」
急遽、外野席も開門するほど大勢の観客が駆け付け「最初は緊張しました」と話すが、次第に雰囲気になじみ、楽しさを感じながらプレーできたという。指揮官・海上監督もいうように、肝が据わった1年生スラッガー・大野は決勝戦でも甲子園に導く一打を放つことができるか。
試合は0対1と市立船橋が追いかける最中、5回に2番・石黒 慎之助外野手(3年)の一打などで4得点。4対1と一時勝ち越しに成功する。
ただ直後に3点を失うなど、5対5で迎えた8回に、5番・大野の一打などで勝ち越しに成功。7対5と打ち合いを制して、市立船橋が拓大紅陵に勝利した。
(取材=田中 裕毅)