高浜vs県立川崎
3回に打者20人の猛攻で一挙14得点!高浜が5回コールドで2回戦進出
得点を挙げる高浜
7月11日、2日目を迎えた第103回全国高等学校野球選手権神奈川大会は、[stadium]川崎市等々力球場[/stadium]で2試合が行われ、第2試合では高浜と県立川崎が対戦。試合は高浜打線が力を見せて、5回コールドで2回戦に進出した。
初回に一死三塁から、3番・安藤 悠翔の内野ゴロの間に先制点を挙げた高浜は、2回にも2番・山本 竣也のタイムリーで2点を追加する。さらに3回には4番・諏訪部 翔太のタイムリーヒットを皮切りに、打者20人の猛攻で一挙14得点。ビックイニングを作り、その差を大きく突き放した。
4回にも2点を挙げた高浜は、5回に1点こそ失うものの落ち着いて後続を断ち19対1(5回コールド)でゲームセット。大勝で2回戦進出を決めた。
試合後、主将の夏目 雄太選手は「初戦に向けて、練習では走塁と打撃を意識してやってきました。やってきたことは間違いじゃなかったと思います」とチームの戦いぶりに満足した様子を見せる。
また次戦に向けての意気込みを聞かれると、「元々は3回戦進出を狙っていました。目標を変えることなく、まずは次の試合を勝ちにいきたいです」と力強く語った。
一方、敗れた県立川崎。
3回裏のビックイニングで点差を大きく離されてしまったが、それでも5回表に9番・榊原 風馬がタイムリーを放つなど意地は見せることができた。
実は県立川崎は正規部員6名で、助っ人を3名呼ぶ形で大会に参加していた。
主将でエースの池田 拓未は、「やってきたことはできましたが、やっぱり悔しい」と泣きじゃくったが、それでも最後には「助っ人にきてくれたメンバーや、応援にきてくれた家族や友人には感謝したい」と口にする。
池田は助っ人メンバーの勧誘だけでなく、正規部員の勧誘も行い、またこの試合でも味方のエラーにもめげず5回を一人で投げ抜いた。大会に向けて奮闘してきた経験は、今後の人生の大きな糧となるに違いない。
(文=栗崎 祐太朗 )