光明相模原vs金沢
二見桜輔投手 (金沢) (1)
ソフトバンク育成投手を輩出した神奈川の公立校、惜敗も投打に逸材が揃う
<第105回全国高校野球選手権神奈川大会:光明相模原6-4金沢>◇13日◇3回戦◇サーティーフォー保土ケ谷
光明相模原vs金沢の一戦は、ナイジェリア人を父に持つエゼ ジョサイア礼外野手(3年)の活躍により、勝利を収めた。今回は敗れたものの、タレント揃いだった金沢について紹介したい。
横浜市に学校がある金沢は 昨年は飛田 悠成投手(ソフトバンク育成12位)を輩出した。2018年春季県大会では横浜隼人を破って、ベスト8入りするなど、神奈川の公立校では、名が通ったチームである。
先制したのは金沢だった。3回、1番・廣岡 滉士郞外野手(3年)の適時二塁打で1点を先制。本塁打も打てる能力もあるという廣岡の思い切りの良いスイングと打球の速さは、私学の選手に負けていなかった。4回には5番・丸山 陽生外野手(2年)の2点適時打で3点をリードした。
先発・二見 桜輔投手(2年)も常時120キロ後半〜133キロの速球と、スライダーをうまく使い、なかなかレベルが高かった。来年には140キロ超えは狙えるのではないか。
逆転を許してしまったが、金沢のエース・安藤 晴投手(3年)も120キロ後半(最速128キロ)の直球と、スライダー、カーブをしっかりと投げ分けていた。
他の野手では、3番・高橋 洸士外野手(3年)もシャープなスイングを見せ、もう1試合見てみたいと思わせた。主将・山口 颯太内野手(3年)のスイングもパワフルで、7番打者とは思えないぐらい強烈だった。
選手たちの攻守を見れば、しっかりと鍛え上げているのも分かる。二見も残り、来年以降の金沢も楽しみだ。
応援も華やかで、そういう面でも中学生へのアピールになるかもしれない。今後の金沢高校が楽しみだ。