大手前高松の右サイドエースが自己最速142キロで勝利に貢献
自己最速142キロを出し7回途中まで2安打1失点(自責0)の大手前高松先発・吉賀 琥太朗(3年)
7月8日、四国地区の第105回全国高校野球選手権地方大会は、当初徳島大会と香川大会の第2日目が行われる予定であったが、徳島大会はオロナミンC球場(鳴門市)の雨天によるグラウンドコンディション不良により1回戦全3試合が中止。
また、香川大会もレクザムボールパーク丸亀(丸亀市)の第1試合・善通寺第一vs高瀬は善通寺第一選手の負傷により選手9人を満たさなくなったため善通寺第一の出場辞退と髙瀬の不戦勝が前日夜に決定。第2試合の多度津vs坂出工も断続的に続いた豪雨により、14時の試合開始直前に試合中止が決まり、結果レクザムスタジアム(高松市)での1回戦2試合のみが行われた。
第1試合では2014年大会準優勝の大手前高松が三木と対戦。大手前高松は2回無死満塁から7番・吉賀 琥太朗投手(3年)の2点適時打などで3点を先制すると、中盤以降も着々と加点し計8得点で7回コールド勝ち。先発のエース・吉賀も右サイドから自己最速142キロの直球とツーシーム、カットボールを低めに投げ分け、7回無死まで2安打5奪三振1失点(自責点0)。「このボールが投げられればそんなに打たれない」と金﨑 泰英監督も納得の好投で応えた。
対して敗れた三木も、雨天のため1時間26分に及んだ中断後に奪った7回の1点は、必ず次世代に引き継がれていくことだろう。なお、勝った大手前高松は大会8日目・16日にレクザムボールパーク丸亀で行われる2回戦で香川高専高松と対戦する。
第2試合では高松桜井と飯山が対戦。結果は初回から3点を奪った高松桜井が8対1と7回裏1死でコールド勝ちを決めたが、飯山も5安打を浴びせ、6回には2死一、二塁から敵失で1点を奪うなど奮闘した。勝った高松桜井は、16日にレクザムスタジアムでの2回戦で四学大香川西との対戦が決まった。
10日の四国地区は徳島大会1回戦2試合、香川大会1回戦1試合、2回戦1試合が開催予定。徳島大会は1試合目に前・東洋大監督の杉本 泰彦監督が最初の夏を迎える海部、第2試合では主将で最速148キロ右腕・森 煌誠投手(3年)を擁する徳島商が登場。香川大会も第1試合で中止後のブルペンでキレのある球を投げ込んでいた髙橋 快秀投手(3年)の先発が濃厚な多度津が、第2試合では大会3連覇を目指す高松商が初戦を迎えるなど話題に事欠かない1日となりそうだ。
取材=寺下 友徳