鹿島学園vs波崎
鹿島学園が先制、中押し、駄目押しと終始試合の主導権をつかんで完封勝ち
先発・佐藤 潤(鹿島学園)
水戸地区予選1回戦、第2試合は鹿島学園と波崎というカード。鹿島学園は今秋から、日大藤沢や日大で監督を務めた鈴木 博識を監督に招聘した。大物監督の就任により早速その手腕が注目される。
先攻の鹿島学園は背番号1の右腕・佐藤 潤(2年、伊勢原ボーイズ)だ。最速は130キロ中盤に迫ろうかという勢いがある。後攻・波崎の先発は背番号10の右腕・宮田 博枝(1年、神栖一中)が任された。
1回表、鹿島学園は2番・大竹 結人(2年、喜多方ボーイズ)が四球、3番・香取 遼(2年、千葉西シニア)がライト前ヒット、4番・楊笑虎(1年、台湾国)が四球で一死満塁から、5番・渡邊 玲磨(2年、南東北ヤングBBC)のライト犠牲フライで1点を先制する。
(鹿島学園1-0波崎)
4回裏、波崎は先頭の1番・野口 康平(2年、銚子七中)がレフト前に落ちるツーベースヒットで出塁するが、送りバント失敗などで無得点に終わる。
5回表、鹿島学園は一死から1番・橋本 光一郎(2年、南東北ヤングBBC)が四球で出塁し、2番・大竹がヒットエンドランをレフト前に運んで一死一、三塁とすると、3番・香取のセンターへの犠牲フライで1点を追加する。
(鹿島学園2-0波崎)
6回表、波崎は回の頭から2番手に背番号1の右アンダースロー・椎名 蒼(2年、神栖一中)をマウンドへ送る。
鹿島学園は先頭の4番・楊がセンターへのツーベースヒットで出塁し、ワイルドピッチで無死三塁とするが、ショートフライ、浅いライトフライ、空振り三振と絶好機を生かせない。
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台湾人留学生の4番・楊笑虎(鹿島学園)
7回表、鹿島学園は一死から9番・佐藤が四球で出塁し、送って二死二塁。2番・大竹はファースト内野安打で二死一、三塁とすると、3番・香取のショートゴロは送球が逸れ1点を追加する。
(鹿島学園3-0波崎)
8回表、鹿島学園は二死から7番・日下部 壮汰(2年、小山ボーイズ)が四球で出塁し、盗塁でスコアリングボジションまで進むが、後続は絶たれる。
8回裏、鹿島学園は2番手に背番号10の左腕・長谷川 貴大(2年、鹿島シニア)をマウンドへ送る。波崎は一死から7番・加藤 航(2年、神栖一中)が死球で出塁するが、チャンスを作れない。
9回表、鹿島学園は一死から2番・大竹がこの日4本目となるセンター前ヒットで出塁すると、二盗、三盗で一死三塁。ここで3番・香取がレフトへ犠牲フライを放ち1点を追加する。さらに4番・楊はレフトフェンス直撃のツーベースヒットを放ち二死二塁とチャンスは続くが、5番・渡邊はショートフライに倒れる。
(鹿島学園4-0波崎)
4点差を追う波崎だが、9回裏も無得点に終わり4対0で試合終了。4対0で鹿島学園が勝利した。
鹿島学園は三者凡退に終わった4回以外は全て得点圏にランナーを進め、終始試合の主導権を握っていた。打線は4番・楊笑虎が3打数2安打(2本とも二塁打)、2番・大竹 結人が4打数4安打と大暴れ。1番から4番で8安打したことに対し、5番以降の下位打線で1安打のみと、上位と下位の差が顕著だった。
先発の佐藤 潤が分厚い体躯から放つストレートには威力がある。この日は7回を被安打2、無四球と波崎打線を寄せ付けなかった。
一方、波崎は2人の継投で鹿島学園打線の目先を交わし、大量失点を防ぐ粘りを見せた。しかし、打線は2安打のみで、ランナーを得点圏に1度しか進めることができなかった。
(文=伊達 康)
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