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【日本シリーズ】惜敗の中にも大きな収穫を得た阪神が逆襲へ<第3戦>

2023.11.01


<日本シリーズ:オリックス5-4阪神>◇31日◇第3戦◇甲子園
最後の打者、大山 悠輔内野手(つくば秀英出身)が空振りの三振に倒れ、阪神は甲子園での初戦を落とした。1点を追う9回裏2死一、二塁。一打同点の場面を作ったが、あと1歩及ばなかった。
第2戦に続く連敗となったが、内容は全く正反対だ。打線は10安打を放ち、あと1点と迫った。投手陣も終盤の7回からは無失点に抑えた。完全に負けた第2戦と違い、この第3戦の敗戦は第4戦以降への伏線ともなりそうな「価値ある敗戦」になるかもしれない。

特にそう思ったのが7回の攻撃だった。オリックスは7回から山岡 泰輔投手(瀬戸内高出身)、8回は宇田川 優希投手(八潮南出身)、そして9回は平野 佳寿投手(京都・鳥羽出身)へと継投する青写真が描かれていたはず。その「7回の男」に阪神打線が牙をむいた。
先頭打者の坂本 誠志郎捕手(履正社出身)、木浪 聖也内野手(青森山田出身)と、いきなり連打を放った。それも、いずれも打った球種は、山岡が生命線としているスライダーだった。その後、2死二、三塁では、森下 翔太外野手(東海大相模出身)が右前への2点適時打を放った。これもスライダーだった。

今後も対戦していくであろう、リリーフ投手の生命線である球種を見事にとらえてみせた。阪神打線からすれば「いつでも捉えられる」と自信がついたはず。一方のオリックスベンチからすれば、今後は山岡を堂々とマウンドに送り出せることができなくなった。
結果的にはその後、宇田川、平野に抑えられはしたが、いずれも簡単に凡退しなかった。痛い敗戦には変わりないが、オリックスにもかなりのダメージを植え付けた1敗だったといえる。

この記事の執筆者: 田中 裕毅

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