2025年春季の近畿地区高校野球大会(奈良)は31日、準決勝が予定されている。4強に進んだのは智弁和歌山(和歌山)、滋賀学園(滋賀)、奈良大付(奈良)、東洋大姫路(兵庫)。奈良大付以外の3校はセンバツに出場し、準優勝した智弁和歌山が勝ち残っている。例年、レベルの高さが評価されている近畿大会だが、今年もハイレベルな戦いとなりそうだ。
31日の準決勝の注目点を2回にわけて紹介していきたい。
互いに安定した投手陣を軸に勝ち上がってきた。奈良大付は奈良大会5試合で6失点。ノーヒットノーランで敗れた決勝の天理戦でも1失点だった。近畿大会初戦では京都共栄(京都)を1失点に抑えている。奈良大会ではリリーフが多かった右腕の杉山 竜之輔投手(3年)が、先発8回を1失点完投でコールド勝ちにつなげた。同じく右腕の新城 楓雅投手(2年)、左腕の上橋 れい投手(3年)などが投手陣を支えている。
対する東洋大姫路は昨秋活躍したプロ注目右腕・阪下 漣投手(3年)が、故障で戦列を離れているものの、投手陣の層は厚い。センバツでも好投した木下 鷹大投手(3年)をはじめ、西垣 虎太郎投手(3年)、下山 大翔投手(2年)、小栁 秀稜投手(1年)の投手陣が、兵庫県大会5試合で、わずか2失点に抑えた。3試合が完封ゲームと、強力打線も評価は高いが、投手陣の踏ん張りが勝利に直結しているのは確かだろう。
互いの投手陣がどこまで踏ん張れるか。レベルの高い投手戦となるかもしれない。