復帰を目指す楽天の技巧派左腕に1軍登板の日が訪れるか
プロ野球は9月に入りシーズンも残すところ1ヶ月ほどだが、そのなかでここまで1軍出場がない選手を振り返ってみたい。
楽天は投手7人、野手11人の合計18人が1軍未出場となっている。投手では通算46勝を挙げている塩見 貴洋投手(帝京第五出身)もそのひとり。コンディション不良で塩見は昨シーズン1軍、2軍ともに公式戦での登板はなかった。
しかし今シーズンは1軍での登板こそないものの、2軍では16試合(15先発)に登板し92.2回を投げ防御率3.01と好結果を残している。投球回数はチーム2位となっており、故障で離脱しているわけではない。今シーズン中に1軍登板のチャンスが巡ってくるか注目が集まる。
その他では髙田 萌生投手(創志学園出身)、内間 拓馬投手(宜野座高出身)、吉川 雄大投手(広陵出身)、ルーキーの林 優樹投手(近江高出身)らが1軍で登板機会が与えられていない。吉川と林は1軍に昇格したものの、登板機会がないままに登録を抹消された。
野手では来日2年目のギッテンスが1軍でプレーしていない。今シーズン、オープン戦では15試合の出場で打率.407(27打数11安打)とい好調だったものの、開幕直前に離脱。その後、2軍戦で復帰するも、現在は上半身のコンディション不良で離脱している。2軍では14試合の出場で打率.343(35打数12安打)、2本塁打、OPS1.070と、さすがの数字を残しているが、シーズン終盤に1軍へ昇格できるかは微妙なところだ。
18年目の大ベテラン銀次内野手(盛岡中央出身)も今シーズンは2軍で汗を流している。2軍では79試合の出場で打率.278(158打数44安打)、OPS.782と打撃面では結果をしっかりと残しており、衰えは感じさせない。
その他ではパンチ力が売りの横尾 俊建内野手(日大三出身)、昨シーズン43試合に出場した高卒4年目の武藤 敦貴外野手(都城東出身)らも1軍で未出場となっている。シーズン最終盤に1軍昇格を勝ち取るためにも2軍でアピールしたいところ。
<今シーズン1軍未出場の選手>
※育成契約は除く
※◎はルーキー
<投手>
塩見 貴洋
内間 拓馬
髙田 萌生
泰 勝利
林 優樹◎
小峯 新陸
吉川 雄大
<野手>
田中 貴也
石原 彪
平良 竜哉◎
銀次
ギッテンス
横尾 俊建
入江 大樹
辰見 鴻之介◎
吉野 創士
前田 銀治
武藤 敦貴
※9月6日終了時点