試合レポート

常滑vs知立

2023.07.16


<第105回全国高校野球選手権愛知大会:常滑9ー2知立(8回コールド)>◇15日◇2回戦◇パロマ瑞穂

常滑が初回から四死球で満塁のチャンスを作ると、5番・小島 新之助内野手(3年)の左前安打などで4点を先取。続く2回に知立が7番・渡辺 陽斗内野手(3年)の犠飛で1点を返すも、この回の反撃は1点どまりだった。

初回にやや制球を乱したものの、2回以降は本来の投球を取り戻した知立のエース・鳥山 大輔投手(3年)は5回までで6奪三振、対する常滑も先発した中村 健了投手(2年)が知立打線を5回まで被安打2に抑え、両投手の好投により試合は膠着状態となった。

試合が動いたのはグラウンド整備を挟んだ6回。知立の3番・松岡 侑之介捕手(3年)が右三塁打でチャンスを作ると、5番・小酒井 陸大外野手(3年)の中前安打で1点を返す。勢いに乗って得点を重ねたい場面だったが、知立の反撃はここまでだった。

常滑が6回に1点、7回に2点を追加し5点差で迎えた8回。1死満塁から暴投で1点を加え、三塁走者がかえればコールド勝ちという場面でここまで2安打と好調の3番・高橋 聖心捕手(2年)が遊撃手の頭を越える中前安打を放ち、常滑がコールド勝ちで3回戦進出を決めた。

決勝打を打った常滑の高橋はこの日、3打数3安打2四死球の大活躍。2回以降、知立のエース・鳥山にタイミングが合わず三振の山を築いていた常滑打線の中で唯一、しっかりとタイミングを合わせ、力強く引っ張った打球を外野に飛ばしていたのが印象的だった。

常滑は高橋だけでなく、好守備を見せていた二塁手・武石 恵悟内野手(2年)や、先発で好投した中村など、主力に2年生が多い。今後の活躍が楽しみなチームだ。

この記事の執筆者: 田中 裕毅

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