高校の先輩はあの「トレンディエース」! 日本ハム育成2位平田(瀬田工)は雑草魂でレギュラーを狙う
10月のドラフト会議で日本ハムから育成2位指名された瀬田工(滋賀)の平田 大樹外野手が指名挨拶を受けた。
滋賀県大津市出身の平田は、右投左打の外野手。181センチ、70キロと細身だが、高校通算21本塁打を放ち、50メートル走5秒9の俊足と強肩を併せ持つ。
昨秋に新型コロナウイルスに感染。後遺症に悩まされて今春の県大会はベンチ外となっていたが、その後に復帰すると、本塁打を量産してドラフト候補に急上昇した。
夏の滋賀大会では1回戦の日野戦で本塁打を打ってアピールに成功。5球団から調査書が届いていた中で、昨年から目を付けていたという日本ハムが指名にこぎつけた。担当の武部義人スカウトは平田を評価したポイントについて次のように語っている。
「(評価した点は)バッティングと足が速いこと。バッティングは無駄がなくて、すごくセンスを感じました。芯に当てるのがすごく上手い。そこは支配下の選手に負けていないところだと思うので、長所を伸ばしていってくれたらと思います」
瀬田工からのプロ入りは、1986年に愛知工業大を経て日本ハムから1位指名された西崎 幸広さん以来。甘いマスクから「トレンディエース」と呼ばれた大先輩と同じ球団への入団が決まり、「縁はすごく感じています」と平田は語っていた。
育成指名ではあるものの、武部スカウトは将来のレギュラー候補として期待をかけている。「カープの秋山 翔吾さんみたいなアベレージを残せて、足も速いし、守備力もある三拍子揃った選手になってほしいです」と期待する将来像について語っていた。
平田もそれに応えるつもりでいる。今後に向けて次のように意気込みを語った。
「僕より上手い人が多いと思うので、絶対に天狗にならずに自分が一番下手だという雑草魂で頑張りたいです。育成関係なくスタートラインに立てたことが一番重要だと思うので、これから頑張っていきたいと思います」
実績こそ少ないが、センスと伸びしろは申し分ない。プロの世界でどのような成長を遂げていくのか楽しみだ。