4年で10人中8人に戦力外通告、日本ハム「問題だらけの」2019年ドラフト
2019年、日本ハムは以下10人の選手をドラフト会議で指名した。
1位 河野 竜生投手(鳴門-JFE西日本)
2位 立野 和明投手(中部大一-東海理化)→戦力外
3位 上野 響平内野手(京都国際)→戦力外からオリックス育成
4位 鈴木 健矢投手 (木更津総合-JX-ENEOS)
5位 望月 大希投手 (市立船橋-創価大)→戦力外 引退
6位 梅林 優貴捕手(高陽東-広島文化学園大)→戦力外
7位 片岡 奨人外野手(札幌日大-東日本国際大)→戦力外 引退
育成1位 宮田 輝星外野手(出水中央-福岡大)→戦力外 引退
育成2位 樋口 龍之介内野手(横浜-立正大-新潟アルビレックスBC)戦力外→全府中野球倶楽部
育成3位 長谷川 凌汰 投手 (福井商 – 龍谷大 – BC・新潟)戦力外 引退
それからわずか4年。1位の河野、4位の鈴木以外、全員が戦力外通告をうけたのだった。引退選手は4人もいる。
今年は2位の立野は二軍で31試合登板しながらも、一軍登板は4試合。6回を投げ7奪三振を記録しているが、防御率は6.00と、高卒社会人3年目でこの成績は寂しい。
6位の梅林は一軍出場7試合で6打数3安打と記録しながらも戦力外に。今年のドラフトで2位に即戦力捕手として期待される進藤 勇也捕手(筑陽学園-上武大)が指名され、その直後の通告。整理対象に梅林が挙がったといえる。
1位の河野は4年連続で10試合以上登板。今季は50試合、防御率1.70、20ホールドと、ようやく軸となる存在になってきた。4位の鈴木は自己最多の24試合、65回を投げて、6勝、防御率2.63と成績を残している。この2人が活躍しているとはいえ、入団4年で殆どの選手が戦力外では、他球団に対抗するのは難しい。育成面に問題があったのか、そもそも、活躍できる見込みがない選手を指名してしまったスカウティングの問題か。反省点が多いドラフトだった。
ただこのドラフト以降、スケールの大きい選手を指名するようになっている。21年は達 孝太投手(天理)を筆頭に大型投手を多く指名し、22年は二刀流の矢澤 宏太投手(藤嶺藤沢-日体大)、そして今年は158キロ左腕・細野 晴希投手(東亜学園-東洋大)が1位、大学日本代表メンバーである大型外野手・宮崎 一樹(山梨学院-山梨学院大)と、育てば一気に骨太球団になりそうな選手たちが入った。新庄政権集大成となる2024年、ブレイクする若手は出てくるだろうか。