西武は今年も「地方大の投手」を指名するのか? 「ポスト山川」の大砲候補は? 【ドラフト指名予想】
名城大・岩井 俊介投手(京都翔英)
今季Bクラスに終わった西武。なかなか苦しい1年になったが、1人1人をみると潜在能力の高い選手が多い。Aクラス、そして優勝争いを繰り広げられるチームになるにはどんな選手が良いのか。
まず今季の戦力外とされた選手を紹介したい。
【西武】
退団・ジャシエル・ヘレラ投手
退団・ロマー・コドラド外野手
戦力外・公文 克彦投手(高知出身)
戦力外・佐々木 健投手(木造出身)育成枠移行予定
戦力外・森脇 亮介投手(塔南出身)育成枠移行予定
戦力外・井上 広輝投手(日大三出身)
戦力外・張 奕投手投手(福岡第一出身)
戦力外・齊藤 誠人捕手(札幌光星出身)
戦力外・中山 誠吾内野手(青藍泰斗出身)
戦力外・齊藤 大将投手(桐蔭学園出身)※
戦力外・粟津 凱士投手(山本学園出身)※
戦力外・伊藤 翔投手(横芝敬愛出身)※
戦力外・上間 永遠投手(柳ヶ浦出身)※
戦力外・出井 敏博投手(埼玉栄出身)※
戦力外・牧野 翔矢捕手(遊学館出身)※
戦力外・ジョセフ外野手(豊川出身)※
育成の齋藤、栗津、伊藤、上間、牧野、ジョセフの6人はフェニックスリーグに参加しており、そのまま育成枠は継続すると見られる。
隅田に続く「地方大学ローテ」候補は名城大・岩井
西武は近年、投手陣の顔ぶれが大幅に入れ替わった。近年では十亀 剣投手(愛工大名電出身)の引退を筆頭に、21年、22年は中堅投手の多くが戦力外。まとまっているが、突き抜けたものがない投手たちへの通告だった。
21年以降のドラフトでは、21年のドラフト1位・隅田 知一郎投手(波佐見-西日本工業大)が先発、2位の佐藤 隼輔投手(仙台高-筑波大)が中継ぎに定着。二軍では21年ドラフト4位の大型左腕・羽田 慎之介投手(八王子)が奮闘中だ。
またけが人も多い。中継ぎで活躍してきた森脇は右上腕動脈閉塞症に対する上腕動脈パッチ形成術で、実戦復帰まで8ヶ月〜10ヶ月まで及ぶ見込み。更に佐々木も、トミージョン手術で1年間離脱が決定した。
こうした状況をみると、まず今年大豊作の東都の大学生投手を指名する可能性は高いだろう。ただ、西武は投手も、野手も地方大学出身、社会人の主力が多い。
<投手>
増田 達至投手(柳学園-福井工業大-NTT西日本)
平井 克典投手(飛龍-愛知産業大-Honda鈴鹿)
隅田 知一郎投手(波佐見-西日本工業大)
<野手>
柘植 世那捕手(健大高崎-Honda鈴鹿)
渡部 健人内野手(日本ウェルネス東京-桐蔭横浜大)
源田 壮亮内野手(大分商-愛知学院大-トヨタ自動車)
外崎 修汰内野手(弘前実-富士大)
山川 穂高内野手(中部商-富士大)
今回は東都の投手を1位指名できなかった場合、地方大学に1位候補となる逸材がいる。名城大・岩井 俊介投手(京都翔英)だ。
この春はリーグ戦で4勝、防御率1.57をマーク。大学日本代表にも選ばれた。最速156キロの速球、スラーブ、スライダー、フォークを操り、制球力も高く、この秋からスラーブをマスターし、より打たれにくい投手へ成長した。隅田に続いて「地方大学出身ローテ」を形成してもらいたい。
東都でも専修大・西舘 昂汰投手(筑陽学園)、青山学院大・下村 海翔投手(九州国際大付)といった実力派投手が残っていれば、上位指名の可能性は高いだろう。
196センチ111キロ「三重のラオウ」
また野手では主砲・山川がFAで移籍する可能性がある。やはり和製大砲の上位指名の可能性も考えていきたい。
高校生でいえば、右打者は高校通算49本塁打のスラッガー・明瀬 諒介内野手(鹿児島城西)、仲田 侑仁内野手(沖縄尚学)、左打者は真鍋 慧内野手(広陵)、佐倉 侠史朗内野手(九州国際大付)などがオススメ。
高校生以外ならば、総合力が高い上田 希由翔内野手(愛知産大三河-明治大)、さらに東京六大学通算19本塁打のスラッガー・廣瀬 隆太内野手(慶應義塾-慶應義塾大)が候補となる。
上位に投手を指名し、下位指名でスラッガータイプを指名するプランであるならば、村田 怜音内野手(相可-皇學館大)を挙げたい。この秋の三重学生リーグで、打率.514、2本塁打、10打点と好成績。196センチ111キロと今年のスラッガータイプの選手の中では一番のビックサイズで、「杉本裕太郎タイプ」と呼ばれている。
今年大学生投手、スラッガーの獲得がテーマになるだろう。
文/河嶋宗一(編集部主筆)
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2023-10-24 at 10:12 AM
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