郁文館vs成城
下級生中心にタレント揃いの郁文館、打線がつながり6回コールド勝ち
<第105回全国高校野球選手権東東京大会:郁文館13ー2成城(6回コールド)>◇12日◇2回戦◇大田スタジアム
郁文館vs成城の対決。勝利したチームが、第1シード校で優勝候補の帝京と対戦する。
成城は1回、1死二、三塁で振り逃げにより捕手が一塁へ送球する間に、三塁走者が生還し、1点を先制する。
郁文館は2回、8番・津本 一希内野手(1年)の左越え適時二塁打で同点。3回には3番・小島 伸義外野手(2年)の2点適時打で3対1と勝ち越した。4回には相手のバッテリーミス、3番・小島の2点適時打、5番・松山 太陽内野手(3年)の走者一掃の適時三塁打で一挙6点を追加し、9対1と突き放した。
先発の小島は常時120キロ後半(最速130キロ)の直球、90キロ台のカーブ、110キロ台のスライダーを投げ分ける。特に追い込んでからの変化球の精度が高く、しぶとい打者が多い成城打線を打ち取っていた。
成城は5回、3番・安田 懸内野手(3年)の適時二塁打で1点を返したが、6回、郁文館が一気に4点を入れ、13対2で6回コールド勝ちを収めた。
郁文館は都内の選手が多いイメージはあったが、都外の選手もいる。先発として活躍した小島と同点打を放った津本、1番打者として痛烈な長打を放った大型外野手・玉川 元太外野手(2年)の3人は、東北福祉大北シニア出身。郁文館の田中幸雄監督と東北福祉大北シニアの指導者のつながりで、東京で勝負したい思いで郁文館の門をたたいた。
郁文館は182センチ、82キロの大型遊撃手・若林 力丸内野手(2年)など、ポテンシャルの高い選手が1、2年生に多く、新チームも楽しみである。
3回戦では帝京と対戦する。「ミスをしたら負ける」と田中監督が語るように、しっかりと喰らいついて、接戦に持ち込むことができるか注目だ。