東京六大学選抜が関東地区の大学準硬式の頂点に立つ!149キロ右腕など4投手でヒット2本に封じる
優勝した東京六大学選抜
6月30日より福島県で開催されていた体育会ナビカップ 関東JUNKOオールスター大会2023。2022年より始まった新たな大会で、前回は静岡県で開催されたが、今回は福島県に移して開催。大会は東京六大学選抜の連覇で幕が下りた。
関東地区大学準硬式野球連盟に所属する5つの連盟それぞれで選抜チームを編成(東都のみ2チーム編成)。大会を通じて選手間の横のつながりを強化し、関東地区のさらなる活性化、そして人材育成を目的に大会は始まった。
大会最終日の2日は、交流戦2試合と、東京六大学選抜と東都3部以下のチームで編成した東都大学Bチームによる決勝が行われた。
決勝は先発した慶應義塾大の最速149キロ右腕・日比谷 元樹投手(4年=慶應義塾)が5回までに6四死球と制球力に苦しむ。しかし、先発マスクの法政大・澤野 智哉捕手(4年=国士舘)の変化球主体で打たせて取るリードで守備のリズムを作って、5回までヒットを許すことなくマウンドを降りた。
一方の打線は、初回から6番・法政大の塩唐松 宏将内野手(4年=鳴門)の適時打などで2点を先制。2回には1番・慶應義塾大の川端 彪玄内野手(4年=日大二)のセンターへの犠牲フライで3点目を加えるなど、序盤から東京六大学選抜が主導権を握る。中盤も攻撃の手を緩めず、6回までに8得点を記録して、試合を決定づけた。
打っては17安打、守っては4投手の継投で被安打2、無失点と投打ががっちりかみ合って、東京六大学選抜が歓喜の輪を作った。
試合後、最優秀選手に選ばれた日比谷は「実戦から離れていましたし、投げる前から不安があった」と決してベストではなかったようだが、「点数を取られなかったのは良かった」と試合を作れたことに胸をなでおろしていた。
投打で高い実力を発揮した東京六大学選抜の前に敗れた東都大学Bチームだったが、3部以下のチームで編成しながらも、果敢に盗塁を仕掛けて揺さぶるなど、最後まで戦う姿勢を貫いた。予選では同じ東都でも1、2部で編成されたAチームからサヨナラ勝ちを収めるなど2勝をつかんで決勝に勝ち上がったが、それも頷ける戦いぶりに東都リーグのレベルの高さを再認識させられた。
このほかにも多くの逸材たちが活躍し、大学準硬式のレベルの高さが随所に見られた。8月、9月には全国大会が控えているが、白熱した戦いが見られることを期待せずにはいられなかった。
【大会結果】
優勝:東京六大学選抜
準優勝:東都大学選抜Bチーム
最優秀選手:慶應義塾大・日比谷 元樹投手(4年=慶應義塾)
最優秀投手:中央大・大山 北斗投手(2年=興南)
最優秀打者:法政大・鈴木 歩夢外野手(4年=明星)