U-15代表は例年、7月に発表される。この時期はシニア、ボーイズなど各支部の代表選手の遠征も行われる。今年のスーパー中学生を紹介しよう。

 硬式では、プロの世界で一流選手として活躍した父を持つジュニア選手2名が世代上位の選手として注目されている。

 まず元木 瑛介内野手(世田谷西シニア)だ。巨人で曲者打者として活躍した元木大介氏の次男で、この春に行われたシニア全国大会でMVPを受賞したショートである。打撃を見ると前捌きが非常に上手く、リストを利かせた打撃は父親の現役時代にそっくりだ。総合力が高く、高校球界でもスタープレイヤーとして活躍する可能性がある。

 もう1人は、松田一冴内野手(福岡ボーイズ)だ。父はソフトバンク、巨人で通算301本塁打を放った松田宣浩氏。ソフトバンクjrを経験した際はまだ小柄であったが、中学3年生となった現在は178センチ73キロ。体の成長とともに打球の飛距離も向上した。父・宣浩氏を彷彿とさせるバットを担ぐ構えからシャープに振り抜く姿は、スラッガーとしての可能性を感じさせる。

 2年連続でU-15代表を狙うのが丹羽 裕聖内野手(愛知尾州ボーイズ)だ。ドラゴンズjrを経験し、昨年は2年生ながらU-15代表入り。本大会前の専大松戸との試合では梅澤翔大投手からヒットを打つなど高い打撃技術を発揮するスラッガーだ。多数の学校から誘いを受けており、進路にも注目が集まる。

 軟式では服部 成投手(星稜中)が最注目。春の全国大会では最速148キロをマークした。どの試合でも140キロ前後の速球を投げ込んでおり、硬式、軟式含めても今年の中学3年生ではNO.1の能力を秘める。

これから硬式、軟式とも支部予選、全国大会が繰り広げられる。こうした大会から高校野球の関係者から目に留まる逸材が出てくるだろう。未来のスターたちの今後に注目だ。

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