第107回滋賀大会は、7月6日に開幕。近年は甲子園で勝ち進むことも多く、全体のレベルは着実に上がっている。今回は滋賀の注目選手を紹介していきたい。

 注目はやはり、滋賀学園の投手二枚看板だろう。高卒プロ入りを目指している長﨑 蓮汰投手(3年)は186㎝の長身から最速142キロのストレートにスライダーやカーブを駆使した巧みな投球術で相手打者を打ち取る。土田 悠貴投手(3年)は最速143キロのストレートとキレ味抜群のスライダーが持ち味。この二人が盤石なら3季連続の甲子園出場が見えてくる。

 打者では2年生ながら4番を打つ吉森 爽心内野手(2年)に注目。確実性と長打力を兼ね備えており、2年生世代では近畿地区でも屈指の強打者だ。

 2年ぶりの優勝を目指す近江は2年生に逸材が多い。上田 健介投手は150キロ近い速球を投げる本格派右腕。春は怪我の影響で登板がなかったが、夏に本領発揮なるか。

 杉本 将吾捕手は二塁送球で1.8秒台を記録することもある強肩捕手。箕浦 太士内野手は左の長距離打者として入学当初から注目されてきた。中学時代に侍ジャパンU-15代表に選ばれた経験もある吉田 大翼内野手は攻守に実戦力の高い選手で、二塁、三塁、遊撃を守ることができる。

 八幡商もタレント揃い。エース左腕の川﨑 陸翔投手(3年)は最速144キロの力強い速球を投げる。脇坂 航大外野手(3年)は1年生から活躍してきた左のスラッガー。進学志望を表明しているが、プロのスカウトも視察に訪れる実力の持ち主だ。主将を務める磯部 煌太外野手(3年)は50m走が5秒9の俊足。バットコントロールに優れた打撃や守備範囲の広さにも光るものがある。

 プロ注目の投手が瀬田工岡本 一徹投手(3年)。右下手投げから最速133キロの浮き上がるようなストレートを投げ、初見で攻略することは難しい。右打者の外に逃げていくスライダーも武器になる。

 打者では近江兄弟社の中田 大貴投手(3年)に注目。バットの芯で捉える能力が高く、広角に安打を打つことができる。チーム事情で投手をしているが、本職は遊撃手。投手としても投球術に長けており、春は滋賀学園を1点に抑えた。

 彦根総合は右の吉田 康清投手(3年)と左の海鉾 亨哉投手(3年)が140キロ台の速球を投げており、実力を発揮できれば、夏の甲子園初出場が見えてくる。

 滋賀短大付を今春の甲子園出場に導いた櫻本 拓夢投手(3年)は丁寧な投球が持ち味の左腕。昨秋のように強力打線を翻弄することができるだろうか。

 昨夏準優勝の綾羽は当時唯一の2年生レギュラーだった北川 陽聖外野手(3年)が主将を務める。俊足に定評があり、攻守でチームのキーマンになりそうだ。足の速さでは八日市の種村 颯斗外野手(3年)にも注目してもらいたい。

 2年生の有望株は八幡工の上林 一歩投手。130キロ台後半の伸びがあるストレートを投げており、この夏には140キロ台の到達があるかもしれない。野手では立命館守山・杉本 優太朗捕手の打撃に注目。対応力が高く、鋭い打球を次々と放つ。

<滋賀の注目選手>

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