全国都道府県の2025年の高校野球春季大会がすべて終了し、地区大会も東北のみを残すところとなった。すでに全国トップを切って、沖縄で夏の抽選会が行われ、組み合わせが決まった。全国各地のシードも続々と決定し、大会をリードしていくことになる。
逆に、ここまで結果を残せず、夏のシードを手にすることができなかった強豪は多い。東北・秋田では昨年秋覇者の秋田商が春初戦で敗退した。
近畿では昨年夏甲子園優勝の京都国際(京都)や近大付(大阪)、智弁学園(奈良)。東海地区では愛工大名電、享栄、名古屋たちばな(すべて愛知)、関東では慶応(神奈川)、昌平(埼玉)、千葉学芸(千葉)、昨年夏甲子園準優勝の関東第一(東京)など、全国屈指の激戦区でノーシードとなった名門がズラリと並ぶ。
センバツに出場しながら夏ノーシードとなったのは、4強の浦和実(埼玉)、8強の広島商(広島)をはじめ、岩手で春6連覇中だった花巻東や、東京の二松学舎大付、日本航空石川(石川)、大垣日大(岐阜)、滋賀短大付(滋賀)、市和歌山(和歌山)、米子松蔭(鳥取)と多く、春夏連続甲子園出には険しい道のりを克服する必要がありそうだ。
「爆弾ノーシード」の言葉が示す通り、今後の各都道府県の抽選会では、名門のノーシード勢が「主役」となるかもしれない。