今年の高校生はプロ志望が例年より少ない。大学、社会人行きを決めた有力選手が多いためだ。その中で有望なドラフト候補40人をランキング形式で紹介しよう。続いて30位から21位だ。(志望届を出さないことを表明した選手は除外している)

【ランキングの見方】

各項目のDは「課題あり」、Cは「及第点」、Bは「高校球界上位の実力」、Aは「ドラフト候補の中でも上位」、最高評価Sは「超一流になる可能性を持った逸材」である。今回から採用した環境適応力は、S、A、B、Cで4段階で評価。Sは「どの球団でも球団の顔になれる精神力が強い選手」、Aは「どの球団でも一定以上の実力が見込めるほどの精神力」、Bは「少し時間をかければ活躍できる」、Cは「時間はかなりかかり、球団によって左右される選手」としている。高いほど、期待値通りの活躍が見込める。

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東海大相模の右腕は夏に完全復活なるか?

30位 宇佐美 球児投手(西条

左投げ左打ち 181センチ83キロ
直球の威力:C
投球フォーム:B
制球力:B
変化球:B
将来性:A
環境適応力:C
ドラフト予想:下位

 今年の愛媛を代表する左腕。140キロ前半の速球、切れのある変化球で三振を量産する。フォームのリズムもよい。打ちにくさが増し、実戦力が高い投手になった。まだ球速面に物足りなさはあるが、夏はパワフルな投球を期待したい。

29位 池田 栞太捕手(関根学園

185センチ90キロ 右投げ右打ち
長打力:B
巧打力:B
守備力:B
走力:B
将来性:A
環境適応力:C
ドラフト予想:下位

 貴重な大型捕手として人気が高まっている選手。振り幅が大きいスイングで、長打を量産。北信越大会の活躍で評価を高めた。二塁送球も1.8秒台の強肩を披露し、スローイング能力も超高校級。数少ない高校生捕手のドラフト候補としてマークを受ける存在になりそうだ。

28位 濱岡 蒼太投手(川和

177センチ83キロ 左投げ左打ち
直球の威力:C
投球フォーム:B
制球力:B
変化球:B
将来性:B
環境適応力:C
ドラフト予想:下位

 春季神奈川大会・日大藤沢戦では完投勝利。140キロ中盤が出ていたというが、その後の試合では140キロ前後にとどまり、140キロ連発とはいかなかった。変化球の精度も物足りなさがあった。夏は日大藤沢戦に匹敵、いやそれ以上の投球を見せることが高卒プロ入りの条件となりそうだ。

27位 福田 拓翔投手(東海大相模

184センチ78キロ 右投げ右打ち
直球の威力:C
投球フォーム:B
制球力:B
変化球:B
将来性:A
環境適応力:B
ドラフト予想:下位

 世代屈指の本格派右腕は、ヒジの怪我で調子が戻らず、春の大会を終えた。まず2年夏時点の投球を取り戻すことがドラフト指名の条件になる。完全復活した投球を期待したい。

26位 吉田 大輝投手(金足農

178センチ85キロ 右投げ右打ち
直球の威力:B
投球フォーム:B
制球力:B
変化球:B
将来性:B
環境適応力:B
ドラフト予想:下位

 東北地区を代表する本格派右腕。140キロ中盤の速球は伸びがあり、コントロールも一定のレベルに達している。完投能力も高く、高卒プロを狙える逸材だ。今年は県大会で敗退し、大きなアピールができなかった。夏の大会の投球次第では指名が現実的になる可能性もある。

夏直前に急浮上した野手たち

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