今年の高校生はプロ志望が例年より少ない。大学、社会人行きを決めた有力選手が多いためだ。その中で有望なドラフト候補40人をランキング形式で紹介しよう。続いて20位から11位だ。(志望届を出さないことを表明した選手は除外している)
【ランキングの見方】
各項目のDは「課題あり」、Cは「及第点」、Bは「高校球界上位の実力」、Aは「ドラフト候補の中でも上位」、最高評価Sは「超一流になる可能性を持った逸材」である。今回から採用した環境適応力は、S、A、B、Cで4段階で評価。Sは「どの球団でも球団の顔になれる精神力が強い選手」、Aは「どの球団でも一定以上の実力が見込めるほどの精神力」、Bは「少し時間をかければ活躍できる」、Cは「時間はかなりかかり、球団によって左右される選手」としている。高いほど、期待値通りの活躍が見込める。
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春の活躍で、スカウトの視察も増えた超高校級スラッガー
20位 藤本 勇太投手(英数学館)
177センチ75キロ 右投げ右打ち
直球の威力:B
投球フォーム:B
制球力:B
変化球:B
将来性:B
環境適応力:B
ドラフト予想:下位
今春、広陵を破り、広島県大会優勝に貢献した本格派右腕。次々と強豪を抑える快投を披露し、評価を高めた。フォームもしなやかで、変化球の精度も高い。技術的な土台がしっかりしている投手で、体力強化次第で化ける可能性を秘めている。
19位 高田 庵冬内野手(仙台育英)
182センチ90キロ 右投げ右打ち
長打力:A
巧打力:B
守備力:B
走力:B
将来性:A
環境適応力:C
ドラフト予想:下位
今年の高校生スラッガーの中でも脚力が高いタイプ。三塁守備を見ても球際の強さがあり、かなりの強肩。盗塁も積極的に仕掛ける。まだまだコンタクト力が課題だが、捉えた時の飛距離は世代トップクラス。東北大会でも本塁打を放ち、夏は本領発揮となるか。
18位 鈴木 蓮吾投手(東海大甲府)
177センチ70キロ 左投げ左打ち
直球の威力:A
投球フォーム:B
制球力:C
変化球:B
将来性:A
環境適応力:B
ドラフト予想:下位
今年の関東地区を代表する速球派左腕。しなやかな腕の振りから繰り出す140キロ後半の速球はキレがある。スライダーの精度も悪くないが、まだ安定感が課題。初戦はいきなり日本航空となった。まずここでアピールができるか。
17位 窪田 洋祐投手(札幌日大)
185センチ85キロ 右投げ右打ち
長打力:A
巧打力:B
守備力:B
走力:B
将来性:A
環境適応力:B
直球の威力:B
投球フォーム:B
制球力:B
変化球:B
環境適応力:B
ドラフト予想:下位
今年の北海道では最も高卒プロ入りが近い本格派右腕。高校日本代表候補に選ばれ、4月の強化合宿では、最速145キロの速球、120キロ後半のフォーク、スライダーを披露した。打者としても長打を量産する。南北海道大会では投打ともに大暴れしたい。
16位 長塚 陽太投手(杜若)
183センチ86キロ 右投げ右打ち
直球の威力:B
投球フォーム:A
制球力:B
変化球:B
将来性:A
環境適応力:B
指名順位:下位
元プロの田中祐貴監督のもとメキメキと才能を伸ばした本格派右腕。脱力が効いた投球フォームから繰り出す速球は回転が良く、最速147キロに到達した。田中監督も「将来は155キロまでいく可能性がある」と太鼓判を押す。まだ変化球の精度など発展途上だが、投手として土台がよく、大化けする可能性がある。本人がその気ならば、十分に高卒プロを狙える逸材ではないか。
高校日本代表候補合宿で評価を高めた超高校級左腕
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