今年の高校生はプロ志望が例年より少ない。大学、社会人行きを決めた有力選手が多いためだ。その中で有望なドラフト候補40人をランキング形式で紹介しよう。まずは40位から31位だ。(志望届を出さないことを表明した選手は除外している)

【ランキングの見方】

各項目のDは「課題あり」、Cは「及第点」、Bは「高校球界上位の実力」、Aは「ドラフト候補の中でも上位」、最高評価Sは「超一流になる可能性を持った逸材」である。今回から採用した環境適応力は、S、A、B、Cで4段階で評価。Sは「どの球団でも球団の顔になれる精神力が強い選手」、Aは「どの球団でも一定以上の実力が見込めるほどの精神力」、Bは「少し時間をかければ活躍できる」、Cは「時間はかなりかかり、球団によって左右される選手」としている。高いほど、期待値通りの活躍が見込める。

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夏でのアピールが大事な大型右腕たち

40位 高橋 友春投手(高松商) 

181センチ85キロ 右投げ右打ち
直球の威力:A
投球フォーム:B
制球力:C
変化球:C
将来性:A
環境適応力:C
ドラフト予想:育成枠

 今年のセンバツで最速148キロをマークした最速152キロ右腕。安定して140キロ後半を投げるスピード能力は今年の高校生でもトップクラスだが、試合を作る能力、制球力、変化球の精度など投手としての課題が色々と多い。夏はセンバツよりも立ち位置を上げて、重要な試合でも投げることができるか。

39位 モレチ アレシャンドレ投手(

194センチ90キロ 右投げ右打ち
直球の威力:B
投球フォーム:B
制球力:C
変化球:B
将来性:A
環境適応力:C
ドラフト予想:育成枠

 2年秋からベンチ入りし、公式戦の登板は少なくてもスカウトから視察を受けている147キロ右腕。練習試合でも安定した投球を見せ、夏前に147キロに到達し、カットボールもかなりキレがある。順調に進化を見せている。夏初戦では1.1回を投げ、4奪三振を記録したが、3四球と制球力が課題だ。

38位 清水 詩太内野手(京都国際

181センチ77キロ 右投げ右打ち
長打力:B
巧打力:C
守備力:A
走力:B
将来性:B
環境適応力:B
ドラフト予想:育成枠

 昨夏甲子園優勝メンバー。前チームではサードで球際に強い守備を見せており、ドラフト候補に挙がる内野手の中では上位に入る守備力を誇る。打撃ではコンパクトなスイング軌道でライナー性の打球を打ち返す。ただ、今年に入って重要な試合であまり結果を残すことができておらず、評価が上がっていない。この夏、強豪相手に攻守ともに活躍を見せれば、京都国際にとっては7年連続となる高卒プロ入りの可能性も高くなる。

37位 長瀬 大来投手(大阪学院大高)

188センチ90キロ 右投げ右打ち
長打力:B
巧打力:C
守備力:B
走力:B
将来性:A
環境適応力:C
直球の威力:B
投球フォーム:B
制球力:C
変化球:C
ドラフト予想:育成

 智弁和歌山から転入した二刀流。最速146キロの速球は威力があり、スライダーもキレがある。打者としてもパワフルなスイングから長打を量産する。どちらかというと打者のほうがスケールの大きさを感じる。転入の影響で公式戦でのアピールがまだ少なく、最後の夏にどれだけ結果を残せるかがカギとなるだろう。

36位 東川 一真投手(昌平

190センチ100キロ 右投げ右打ち
直球の威力:C
投球フォーム:B
制球力:C
変化球:B
将来性:A
環境適応力:C
ドラフト予想:育成枠

 下級生の時から期待されてきた大型右腕。好調時は最速144キロを計測するが、春季埼玉県大会では常時130キロ後半で、やや出力が物足りなかった。コントロールにも課題があり、まだまだ脆さが見える。夏には別人のような投球を見せることができるか。

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