首位阪神では、髙山、北條らが、今季いまだ1軍出場なし
8月も下旬に差し掛かり、各チーム100試合以上を消化した。シーズンも残すところ1ヶ月半ほどだが、そのなかでここまで1軍出場がない選手を振り返ってみたい。
開幕から上位争いを演じすでにマジックを点灯させた阪神は、投手9人、野手12人の合計21人が1軍での出場がない。投手ではトミー・ジョン手術からの復帰を目指していた髙橋 遥人投手(常葉橘出身)が、6月に左肩の手術を受けた。そのためここまで1軍、2軍ともに出場がない。現実的には来シーズン以降の復帰を目指すことになる。
2021年のドラフト1位・森木 大智投手(高知高出身)は昨シーズン1軍デビューを果たしたものの、今シーズンは2軍で汗を流している。2軍では11試合の登板で36.2回を投げ防御率7.36と苦しんでいる。2軍公式戦での登板は7月6日が最後となっているが、プロ・アマ交流戦に登板している。2軍で結果を残すことができればシーズン最終盤に1軍登板の機会が巡ってくるかもしれない。
野手では2016年の新人王・髙山 俊外野手(日大三出身)が1軍未出場。2軍では70試合の出場で打率.244(201打数49安打)、7本塁打の成績を残している。しかし1軍の外野は近本 光司外野手(社出身)、森下 翔太外野手(東海大相模出身)、ノイジー外野手がほぼ固定メンバー。控えでも島田 海吏外野手(九州学院出身)、小野寺 暖外野手(京都翔英出身)、ミエセス外野手らが名を連ねており、よほどの結果を残さないと1軍昇格は難しそうだ。
2012年ドラフト2位の北條 史也内野手(光星学院出身)も苦しい立ち位置だ。2016年に122試合の出場で打率.273(385打数105安打)とレギュラーをつかんだが、以降は2018年に62試合の出場で打率.322(239打数77安打)の成績が目立つくらい。昨シーズンも32試合の出場で打率.186(43打数8安打)と振るわなかった。今シーズンもここまで1軍出場がなく、2軍では61試合の出場で打率.231(169打数39安打)の成績。もう少しアピールをしたうえで1軍への切符をつかむことができるか。
その他では山本 泰寛内野手(慶應義塾出身)、髙濱 祐仁外野手(横浜高出身)らが1軍での出番がない。1軍は優勝争いをしており、なかなか2軍の選手を試す機会はない。チャンスが訪れるとしても順位が確定後となりそうだ。
<今シーズン1軍未出場の選手>
※育成契約は除く
※◎はルーキー
<投手>
森木 大智
鈴木 勇斗
髙橋 遥人
門別 啓人◎
二保 旭
茨木 秀俊◎
小川 一平
渡邉 雄大
岩田 将貴
<野手>
藤田 健斗
中川 勇斗
片山 雄哉
山本 泰寛
北條 史也
戸井 零士◎
遠藤 成
髙寺 望夢
髙山 俊
井坪 陽生◎
髙濱 祐仁
豊田 寛
※2023年8月25日終了時点