ケガを乗り越え3年目にブレイク

 準決勝では樹徳に敗れましたが、高校通算31本塁打を放ち、最後までアピールしました。迎えたドラフトでは巨人から育成6位指名を受け、プロ入りを叶えました、

 最後の夏、怪我の影響で守備面でアピールできなかったのがマイナスポイントになったと思います。それでも長打力、コンタクト力は2022年の高校生の左打者ではトップレベルのものがありましたし、しっかりと能力を発揮できれば支配下争いに加わる選手だと思いました。

 入団して後も三塚選手は合同自主トレから強打を発揮しており、三軍戦でもスタメン起用されていましたが、残念なことに1年目の試合中に負傷。「左膝後十字じん帯損傷及び左膝内側半月板損傷」で長期離脱を余儀なくされます。1年以上の治療期間を乗り越えて実戦に復帰しました。

 今年は三軍から猛アピールし、14試合で57打数20安打、2本塁打、11打点、打率.375の活躍で、二軍に昇格。5月から1ヶ月ほどで3本塁打を放ちました。打率.326と高打率を維持しています。

 ヒットや、本塁打の映像を見ると、三塚選手らしい高速の打球を放っており、入団前にスカウトが高評価していた打撃を3年目にして発揮しつつあります。

 1年目の大怪我がありましたが、諦めずにさらに進化した姿を見せており、今後の試合が楽しみです。

 同期には浅野 翔吾選手(高松商)がいます。三塚選手が支配下昇格を果たし、数年後、2人が一軍のスタメンに名を連ねて、勝利に貢献する活躍を期待しています。

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