佐々木 泰(青山学院大)が“史上最多”の柵越え5発!【2023年侍ジャパン大学代表候補選手強化合宿第1日レポート】
佐々木泰(青山学院大)
来年7月上旬開催予定のハーレム・ベースボールウィーク(オランダ)に出場する「侍ジャパン大学代表」。堀井 哲也(慶応義塾大監督)新監督の下、最初の活動となる強化合宿が、12月1日(金)愛媛県松山市の坊っちゃんスタジアムで全44選手が参加し3日間のスタートを切った。
昨年のこの合宿参加者のうち、常廣 羽也斗(青山学院大・投手~広島東洋カープ)、上田 希由翔(明治大・内野手~千葉ロッテマリーンズ)、細野 晴希(東洋大~北海道日本ハムファイターズ)、西舘 勇陽(中央大・投手・読売ジャイアンツ)の1巡目指名カルテットら、実に15名がドラフト指名を受けている。今回の合宿も2024年ドラフトを占う上でも注目を集めている。この日も多くのスカウトが熱視線を送る中、初日はシートノックとフリーバッティング、投手陣の一部は室内ブルペンでの投球練習がメインとなった。
シートノックでは「走攻守すべてでバランスのよい選手になりたい」と大学最終年への豊富を述べた明治大・宗山 塁(3年主将・広陵)や、慶応義塾大・水島 遥貴(2年・慶應義塾)が華麗な遊撃守備で魅せ、6人が選出された捕手も軒並み軽々と二塁到達タイム2秒を切る強肩を披露。特に明治大・小島 大河(3年・東海大相模)は、ほぼ全ての送球が二塁ベース真上に到達する抜群のコントロールと1.8秒の強肩でスタンドを唸らせた。
野手陣はトスバッティングではスイング速度・角度を測り、ゲージバッティングで打球速度・角度・飛距離などを測定。その後行われたフリーバッティングでは、中部大・清水 智裕(3年・捕手・大垣日大)、佐々木 泰(3年・三塁手・県岐阜商)、大阪商業大・渡部 聖弥(3年・中堅手・広陵)、青山学院大・西川 史礁(3年・左翼手・龍谷大平安)の右打者4名がレフトスタンドへの柵越え弾でアピール。特に「最近はボールを長く見ることを心掛けている」という佐々木はレフト最上段2発を含む坊ちゃんスタジアムでの合宿史上最多となる5本の柵越え弾を叩き込む快挙。これには「一時期はフォームを崩していたけど状態が戻ってきたようだ」とあるNPBスカウトも頬を緩めた。
日替わりキャプテンを務めた宗山をはじめ、渡部、佐々木、投手陣では関西大・金丸 夢斗(3年・神港橘)や環太平洋大・徳山 一翔(3年・鳴門渦潮)といった合宿経験者が積極的にコミュニケーションを図り、上々の雰囲気で2時間半ほどの充実した初日を終えた選手たち。3チームに分かれ変則ダブルヘッダー3試合(6イニング制)が組まれる2日目紅白戦への期待が高まってきた。
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取材・文=寺下 友徳