セ・リーグ新人投手では、中日と巨人のルーキーたちが躍動
仲地礼亜(中日)
中日のドラフト1位ルーキー仲地 礼亜投手(嘉手納高出身)が先発ローテーションに定着しそうな勢いだ。7月26日のDeNA戦で初勝利を挙げてから4試合で3敗と苦しんだものの、9月8日の巨人戦では7回無失点の好投。勝ち星こそつかなかったものの、巨人のエース戸郷 翔征投手(聖心ウルスラ出身)と堂々と渡り合った。
さて、その他のルーキー投手はここまでどのような成績を残しているのだろうか。セ・リーグの投手(二刀流含む)で1軍デビュー済みの新人を振り返ってみたい。
中日はドラフト1位の仲地だけでなく育成1位の松山 晋也投手(八戸学院野辺地西出身)もすでに支配下登録され1軍デビューを果たしている。松山はここまで30試合の登板で失点を喫したのはわずか3試合だけ。8月から9月16日まで19試合連続無失点を続けるなど、勝ちパターンに定着した。プロ初勝利こそまだ手にしていないものの15ホールドを記録している。
優勝した阪神はドラフト6位の富田 蓮投手(大垣商出身)がプロ初登板で初勝利をマークするなど8試合に登板。6月9日にはプロ初先発も任された。以降は1軍での登板がなく2軍で汗を流している。門別 啓人投手(東海大札幌出身)が9月15日の広島戦でプロ初登板を経験した。
新井貴浩新監督のもとで上位争いを繰り広げている広島はドラフト3位の益田 武尚投手(嘉穂高出身)と同5位の河野 佳投手(広陵出身)の2人が1軍デビュー済み。河野は8試合(1先発)で防御率9.49とやや苦しんでいる。
巨人はドラフト3位の田中 千晴投手(浪速出身)、同5位の船迫 大雅投手(聖光学院出身)、育成1位の松井 楓投手(花咲徳栄出身)の3人がデビューしており全員が初勝利をマークした。田中は30試合、船迫も32試合に登板しており、1年目から中継ぎの戦力となった。松井はプロ初先発となった5月21日の中日戦で5回無失点と好投。プロ初登板初勝利をマークした。その後は先発、中継ぎの両役割で起用されここまで8試合に登板。1勝1敗、2ホールド、防御率3.26と結果を残している。
ヤクルトのドラフト1位ルーキー吉村 貢司郎投手(日大豊山出身)は、開幕ローテーションに入ったものの、5月末に登録抹消をされ9月に再び戻ってきた。すべて先発として10試合に登板し3勝2敗、防御率4.70の成績を残している。
DeNAはルーキー投手による1軍登板はここまでなかった。
<セ・リーグ新人投手>
※1軍デビュー済
※◎は初勝利達成済み
田中 千晴(巨人)◎
船迫 大雅(巨人)◎
松井 颯(巨人)◎
仲地 礼亜(中日)◎
松山 晋也(中日)
河野 佳(広島)
益田 武尚(広島)◎
吉村 貢司郎(ヤクルト)◎
富田 蓮(阪神)◎
門別 啓人(阪神)