首位走るオリックスはベテラン2投手が奮闘中
プロ野球も後半戦に突入した。12球団にはベテランと呼ばれる経験豊富な選手が多く所属している。各球団における35歳以上のベテラン選手たちの活躍を前半戦を中心に振り返ってみたい。(※35歳以上は1988年12月31日までに生まれた選手とする)
パ・リーグ3連覇へ向けて首位を走っているオリックスには、今シーズン4人のベテラン選手が所属している。投手では比嘉 幹貴投手(コザ高出身)と平野 佳寿投手(鳥羽高出身)の2人がそうだ。
いずれも中継ぎとしてチームを支えてきた功労者だが、今シーズンも変わらぬ働きを見せている。
チーム最年長となる比嘉は昇降格を繰り返しながら21試合の登板で12回を投げ防御率2.25の成績。失点を喫したのは2試合のみと、さすがの内容だ。ワンポイント的な起用がメインではあるが、7月は5試合中3試合で1回を投げきっている。
平野は25試合の登板で23.1回を投げ16セーブ、防御率1.16と守護神としての役割を果たしている。しかしセーブシチュエーションで必ず登板するわけではない。
年齢的なものだけではなく、5月末には腰痛で登録を抹消されたことも考慮されているのか、山崎 颯一郎投手(敦賀気比出身)らと併用されながら、登板間隔は保たれている印象だ。
一方の野手では安達 了一内野手(榛名出身)とT-岡田外野手(履正社出身)が35歳以上のベテランだ。両選手ともこれまでのチームを支えてきたが、比嘉と平野に比べると少し寂しい。
安達は9試合の出場で打率.130(23打数3安打)、6月下旬に登録を抹消された。T-岡田は9試合の出場で打率.133(15打数2安打)、0本塁打と苦しみ、こちらも27日に登録を抹消された。
若手や中堅の頑張りで打線は好調だが、シーズン後半の山場でベテランとしてチームを引っ張る姿を見せてくれることに期待がかかる。
<オリックスの35歳以上の所属選手>
※1988年12月31日までに生まれた選手
比嘉 幹貴(1982年12月7日生)
平野 佳寿(1984年3月8日生)
安達 了一(1988年1月7日生)
T-岡田(1988年2月9日生)
※数字は2023年7月29日時点